アレンジの効くコーヒーメーカー4選【珈琲道具極道】

■コーヒーを極めたい人にもぴったり

ハンドドリップの道具だけでなくコーヒーを手軽に淹れられるコーヒーメーカーも、サードウェーブコーヒーブーム以降、進化の度合いが加速。ひと昔前までの“煮えすぎる”コーヒーメーカーとは比べものにならないほど、美味しく淹れられるようになってきた。こだわりポイントはメーカーやプロダクトごとに異なるが、手軽さだけでなく「いかに美味しく淹れられるか」を主軸に置いたプロダクツが増えてきた。

ここ数年登場した上位機種には、ブルーミング(蒸らし)機能が標準で搭載されるほか、温度設定や湯量調整、注湯スピードのコントロール、抽出止めまでできるものも登場。さらにアプリと連携したり、摩擦熱を発生しにくいミルを搭載したり、ハンドドリップと同様の抽出を実現するシャワー注湯ができたりと、美味しく淹れるための技術進歩には目を見張る。

高機能になり、湯温や湯量、温度などを設定できるため、コーヒーを極めたい人にもぴったり。その分、ワンタッチというわけにはいかないが、コーヒーの粒度、湯、温度、速度の関係を知れば知るほど深みにハマるため、アレンジの効く最新機種をぜひ一度体験してほしい。

 

▼アプリと連携し、世界中の人とオリジナルレシピを共有できる!

HARIO(ハリオ)
「V60オートプアオーバー Smart7 BT」(7万5600円)
デザイン:★★★★ 多機能性:★★★★★ 使いやすさ:★★★

タッチパネルを搭載し、湯量、湯温、抽出スピードを好みでコントロールできる、Bluetooth対応の最先端コーヒーマシン。自動で抽出する“オートモード”と抽出レシピを自分で設定する“マイレシピモード”があり、自分好みのドリップを楽しめる。
サイズ:W245×H290×D120mm 重量:2kg 容量:270~700ml

▲その名の通り、数字の“7”のようなスマートかつ斬新なフォルム。洗練されたデザインで、都会的なキッチンによく馴染む

【CHECK!】
湯温、総注湯量、蒸らしの注湯量、蒸らし時間などを設定し、レシピに登録。公式アプリ「 HARIO Smart7 BT」からレシピをアップロードして世界中の人と共有したり、ほかのレシピをダウンロードして自宅で再現したりすることも可能。

 

▼「正しい作法でコーヒーをたてる」レジェンドのハンドドリップを完全再現

TWINBIRD(ツインバード)
「全自動コーヒーメーカー CM-D457B」(実勢価格4万円前後)
デザイン:★★★★★ 多機能性:★★★ 使いやすさ:★★★★

自家焙煎の第一人者、カフェバッハの田口護氏が監修した、“正しく淹れる”コーヒーメーカー。抽出温度は、豆の鮮度や煎り具合に合わせて83℃と90℃から選べる。アイコン表示と物理ボタンはシンプルで分かりやすく、デザイン面でのアクセント。
サイズ:約W160×H335×D360mm 重量:約4.1kg 容量:450ml(最大)

▲マットブラックのシンプルなボディは、落ち着いた雰囲気ながら存在感は抜群。どんなインテリアにも合わせやすい

【CHECK!】
コーヒー粉にまんべんなく湯が行き渡る内向きシャワー式ドリップを採用。ハンドドリップに近く、コーヒーの深い味わいを最大限に引き出す。ミルは摩擦熱が起きにくい“低速臼式フラットミル”を採用。粒度は粗挽き・中挽き・細挽きの3段階。

 

▼摩擦熱が少なく豆の風味を逃さないコーン式ミル搭載の本格派

siroca(シロカ)
「コーン式全自動コーヒーメーカーSC-C111」(2万1470円)
デザイン:★★★★ 多機能性:★★★★ 使いやすさ:★★★★

回転数を低くすることで摩擦熱の発生を抑え、粒度の均一化を図る本格的なコーン式ミルを搭載。豆の挽き具合を粗挽きから細挽きまで無段階で調整できる。テイストは、コクのあるリッチとあっさりとした味わいのマイルドから選択可能。
サイズ:W160×H390×D270mm 重量:4kg 容量:540ml(最大)

▲大きくて目を引くのが、本体上部にあるコントロールパネル。液晶表示は見やすく、物理ボタンはシンプルで使いやすい

【CHECK!】
コーヒー約10杯分(100g)の豆を入れられるホッパー(豆容器)を備える。自動計量式なので、1~4杯の間で杯数を選択すれば適量の豆を計って挽いてくれる。タイマーを内蔵し、時間をセットしておけばいつでも挽きたて淹れたてを楽しめる。

 

▼コーヒー1杯分に特化!世界最小クラスの360度回転ドリップ方式

oceanrich(オーシャンリッチ)
「自動ドリップ・コーヒーメーカー」(4298円)
デザイン:★★★★ 多機能性:★ 使いやすさ:★★★★★

外観はシンプルで手のひらサイズ。しかも、カップの上に乗せて使う画期的な1杯専用マシン。給湯サーバーが毎分4周・360度回転、約120秒間一定の速度で、ハンドドリップと同様に“の”の字を描くようにコーヒー粉に注湯していく。電池式で電源不要。
サイズ:W119×D101×H120mm 重量:245g(電池含む)容量:150ml(最大)

▲“コーヒーメーカーはこんな形”という概念をまったく覆すフォルム。シンプルなボディはブラックとレッドの2色を用意

【CHECK!】
フィルターはステンレス製で、粗挽き・中挽き・細挽きのコーヒー粉に対応。豆の油分を通すため、コーヒー豆本来の味わいを堪能できる。2つ設けられたドリップ穴は、外側が1mm、内側が1.2mmで、最適な注湯ができるようレイアウト。

 

<コーヒーメーカーの必要度>

優先順位:★★★★
コーヒーメーカー最大の魅力は手軽さ。最近のモデルは本当に美味しく淹れられるので、手軽に美味しいコーヒーを飲みたい人におすすめ。ドリップのアレンジが可能な機種もあるので、淹れる過程を楽しみたいこだわり派も満足できるはず!

 

>> 珈琲道具極道

 

本記事の内容はGoodsPress11月号140-141ページに掲載されています

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(構成・文/八雲三十九 写真/sono<bean>)

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