【短期連載】写真には物語がある(3/3)「ライカX-E」実写編

スマホでは得られない、ライカの表現力

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プログラムAE:絞りF4.5、シャッター1/320、-1.0補正

 

もうひとつ覚えておきたいのが露出補正。カメラはどんなものでもグレーの明るさに撮ろうとするため、明るいものを撮ると暗くなりすぎ、暗いものを撮ると明るくなりすぎる。ライカは落ち着きがあって品位のある画像を理想としているとされ、国内のメーカーに比べて暗めで重厚な写りになる傾向がある。
 
樹の影や雲のようなものは、露出をアンダー(暗め、マイナス補正)にして撮ったほうが強調されやすい。アンティークグッズや革製品も質感が美しくなる。逆にペットや人物はややオーバー(明るめ、プラス補正)にして撮ったほうが、可愛さや爽やかさが感じられる。
 
日本人は世界的に見ても露出オーバーを好むとされるが、ライカはドイツ製のカメラであり画質のチューニングは異なる。そこで露出アンダーの美しさをぜひ追求してみてもらいたい。そこで得られるシャドウのディテールの深みは、スマートフォンやコンデジでは体験できないものだ。

 

持ち歩きたくなるライカX-Eの存在感

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プログラムAE:絞りF3.5、シャッター1/160、-1.0補正

 

ホワイトバランスと露出補正のふたつの機能が使いこなせるようになったら、あとは場所や場面にこだわらず、何か感じることがあったら写真に撮ってみるとよい。カメラ専用にバッグを用意しなくても、ふだん使いのバッグに入れておけるのも、このライカX-Eの特長だ。
 
もちろん着るものも選ばない。パーティに出るようなシックな服装ならアクセサリーとなって引き立ててくれ、ショーツにポロシャツのようなカジュアルな格好では、だらしなくならないように品位を加え、全体を引き締めてくれる。
そういった日々のなかで、テーブルに置いたカメラを眺めたとき、あるいはバッグから取り出すときの手触りを感じたとき、鏡やショーウィンドウに映る自分の姿を見たとき、ライカを持つ喜びがわかるはずだ。写真を撮ることで、人生を深く味わっている自分に気づくだろう。

 

【ライカX-E】  価格:21万9000円
https://www.leica-camera.co.jp

 

(文・写真/内田ユキオ)


 

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