【知識】アウトドア 上手な“焚き火”のコツと基礎知識

キャンプの醍醐味、焚き火。揺らぐ炎を眺めているだけで心が満たされる、街の暮らしでは味わえない贅沢な遊びだ。しかし、いざ焚き火をしようと思っても、スムーズに火をおこせるだろうか。正しい焚き火の方法を知らないという人は意外と多い。もちろん、適当な薪にライターの火を近付けてもなかなかうまく燃えてくれない。コツは、薪の集め方と組み方にある。基本をマスターして、火をおこせる頼れるヤツになろう。

1.薪は現地で入手
大部分のキャンプ場では、販売されている薪を入手できるはず。初めてなら現地で購入するのが間違いない。何度か経験を重ねれば、現地で集めるという手も。森や野山、河原など、キャンプをするような場所なら、燃料となる薪はどこにでも落ちている。ただし、よく乾いている薪を集めること。少しでも湿っていると、焚き付けが面倒になる。両手に抱えるほどの薪があれば、3~4時間は焚き火を楽しめる。

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森に落ちている枝や、河原の流木などを集めて薪にする。生えている木を折ったりするのはマナー違反だ。そもそも生木はよく燃えない

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火を徐々に大きくしていくため、鉛筆くらいの細い枝から、大人の腕くらいの太さがある木まで集めておく。一番右は焚き付け用の杉の葉だ

 

2.かまどを作る
キャンプ場では直火禁止のところが多いため、「焚き火台」を使用する(後述)。直火okの場合でも「かまど」を組む方がベター。石を組んで作るかまどは、必ずしも焚き火に必要なものではないが、あれば蓄熱性が上がり効率良く火を燃やせる。また、網や鉄板を置くこともできるので、料理をする際に重宝する。火床にうまく空気を入れられるかがポイントだ。もし、他の誰かの焚き火の跡が残っていたなら、極力同じ場所を使いたい。環境や今後の利用者のことを考え、ダメージを与えない配慮も必要だ。

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かまどを作るための石を集める。平らな面が広い石がいい

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集めた石を並べ、空気が入りやすいようにCやUの字に並べる。火床の直径は40~50cmに。あまり大きいと蓄熱性が落ちる

 

3.薪を組む
火は、細い枝についたものを少しずつ太い木に移していくことで大きくしていく。そのため、焚き付け用の枯れ葉→細い枝→太い枝と順番に重ねて組む。火床に太い薪を並べておくと、地面からの冷気や湿気を抑えられる。また、火床の薪にはそのうち上の火が移る。

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一番下に太い薪を並べる。あとで“”おき”(炭火のようなもの)になって、ゆっくりと燃えてくれる

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焚き付け用の枯れ葉を密集させて置く

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枯れ葉の上に、鉛筆ぐらいの太さの枝を束にしてのせる

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大人の親指程度の太さの薪と、さらに太い薪を、方向をそろえて置く。最初から多くのせすぎず、数本でok。空気が通りやすいようにしておく

 

4.着火して空気を送る
薪を組んだら、枯れ葉に着火する。ここで、火が上がり小枝から少し太い枝まで火が移ればOK。むやみにいじると消えてしまうので、しばらくそのまま放っておこう。炎が安定したら、さらに太い薪を少しずつ足して、火を育てていく。

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マッチやライターなどを使って杉の葉に着火。マッチならそのままくべてしまえるので便利だ

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火が弱々しくくすぶっているような場合は、口で空気を送ってやると、ポッと炎が上がる

 

5.火の後始末
焚き火を楽しんだ後は、きちんと後始末するのがマナーだ。直火の場合は、灰になるまで燃やし尽くし、砂や土をかけて極力焚き火の跡を残さないようにする。立つ鳥跡を濁さず、これもアウトドアの基本だ。


焚き火の“通”を気取れるお役立ちテク

◯新聞紙で炭火をおこす

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細長く折りたたんだ新聞紙をクルクルと巻いて着火すると、長い時間掛けてじわじわと火が燃える。着火剤なしで炭火をおこす必要があるときに便利だ

 

◯木の表皮を削る

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乾いた薪が手に入らない場合、木の表面を削ると、中は乾いていることもある。さらにナイフで枝に切り込みを入れておくと、火がつきやすい

◯直火NGなら、焚き火台を使う

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芝生のキャンプ場などでは、直火での焚き火を禁止しているところも多い。「焚き火台」は事前に入手しておきたい

(文/&GP編集部)

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