「マルチ通訳機」持って1泊2日“台湾ローカル飯”のススメ!

街中がメシ屋であふれているという台湾。出張で地方(日本国内です)に行っては、その土地ならではのローカル飯(子どもの頃からみんな食べている、みたいなもの)を楽しんでいる身にとっては、憧れの地と言ってもいい。

今回は、そんな台湾・台北で、ローカル飯を1泊2日で食べまくった話をしようと思う。中国語…まったくダメ、英語…中1レベル、な僕がなぜ台北で最高のB級グルメ旅ができたのか。読んでもらえれば、外国語はさっぱりだから海外は苦手という人も、きっと行ってみようと思えるはず。

▲初台湾でこんなローカル飯を楽しめたのにはちゃんと理由があるのだ

 

■1泊2日のスケジュール

まずは日程を。これ次第で何食楽しめるかが変わってくるから重要だ。

<1日目>
午前 …台北・松山空港着
昼食 …台湾のチャーハン
夕食 …豚足ごはん
夜食 …夜市グルメ

<2日目>
朝食 …台湾の伝統的な朝ごはん
昼食 …台湾の
夕方 …台北・松山空港発

これが事前リサーチをもとに決めた大まかなスケジュール。1泊2日で計5食。すべてローカルなところを巡る計画だ。

 

【1日目/11:00】台北・松山空港着

台北には2つ空港がある。メインとなる桃園空港は街から離れているので、今回は街なかにある松山空港を選んだ。その方が時間を無駄なく使えそうだから。

空港に着いてまずは両替。そして向かったのがコンビニだ。台北には悠遊カード(ヨーヨーカー)というSuicaのようなICカードがあり、それがあれば地下鉄もバスも、コンビニの支払いもOKだとか。

「ヨーヨーカー プリーズ」

さすがにアレを出さなくてもなんとかなったぞ。かなりドキドキした…。よし、さっそく移動開始!

 

【1日目/11:43】阿蘭大鼎魩仔魚炒飯

記念すべき台湾1食目はここ! 「大稻埕慈聖宮(ダーダオチェン ヅーシェンゴン)」という廟(航海の守護神「天上聖母」が祀られている建物)があり、その周りに屋台が出ているという、雰囲気がもうローカル色満点な場所だ!

いよいよこいつの出番だ。外国語がまったくダメな僕が今回、台湾に来ようと思えたのは、この「arrows hello」を見つけたから。“マルチ通訳機”なんだけど、日本語⇔英語、日本語⇔中国語は、通信なしでも翻訳してくれる。こいつの存在を知った瞬間に、憧れの台湾に行けると思ったんだ(笑)。

僕「チャーハンをひとつください」

arrows hello「请给我一个炒饭(チンゲイ ウォ イーグォ チャオファン)」

お店の人「明白了(ミンバイラ)」

通じた! 最初怪訝な顔をしていた店の人も笑顔になったぞ。なんだか自分が中国語をしゃべってる気分になるな(笑)。

▼1食目「魩仔魚炒飯」

パラパラに炒めたご飯にシラスをどっさり。ついでに目の前にあった卵のスープも指差しで注文。どちらもあっさりした味付けで美味い! これならいくらでもいけそうだけど、次があるからここはガマン!

 

■世界とコミュニケーションが取れるマルチ通訳機「arrows hello」

今回、台湾に行くきっかけを作ってくれた我が相棒が「arrows hello(アローズハロー)」。各種言語の翻訳ができるマルチ通訳機だ。Wi-Fiオンライン時には28言語、オフラインでも日本語⇔英語日本語⇔中国語の翻訳をしてくれる。

▲側面のボタンを押しながら翻訳したい言葉をしゃべる。この写真の場合、日本語を翻訳させたい時は赤いボタンを押す。ボタンを離せば、翻訳した音声(この場合は中国語)がスピーカーから流れる。中国語を日本語に翻訳したい場合は、青いボタンを押しながらしゃべってもらえばOK

使ってみてわかったんだけど、ノイズキャンセル機能が付いているというマイクは、ざわざわした場所でも声をしっかり拾ってくれた。スピーカー音量も適切だから、翻訳結果を自分にも相手にもちゃんと聞こえるように発声してくれるし、騒がしい屋外だって問題なく使えるのは本当に助かる。

しかも本体にはカメラが付いているんだ。これで、パッケージの文字やメニューなど読めないものを撮影すれば、翻訳してくれる。しかもこの機能もオフラインで3言語に対応なんだ!(日本語⇔英語/日本語⇔中国語)

▲(左から)メイン画面:現在選択中の言語が表示される/言語設定画面:オンライン時には計28言語を選択可能/オフライン時にも利用できる言語は一番上に表示される/設定画面:スピーカー音量や画面の輝度などを設定可能。Bluetoothを搭載しており、音声をスピーカーに伝送もできる

スマホの翻訳アプリは知ってるけど、常にスマホを接続できるわけじゃないし、海外だとレンタルWi-Fiルーターも実は不安定だと聞いたことがある。必要な時にオフラインでも翻訳してくれるなんて、海外経験が乏しい自分のような人にはピッタリだ。しかも使ってみると予想以上にスムーズに相手とコミュニケーションが取れる! 現地の言葉がしゃべれなくても安心なんだ。「arrows hello」さえあれば、世界中に行けるような気がしてくるぞ(笑)。

 

【1日目/13:05】台北・大稻埕付近

夕食までは時間があるから、その間に今回の旅で課せられたミッションをこなそう。

[Mission 01]ドラッグストアに行って日本未上陸のコスメを買う
これは奥さんからの頼まれごと。溜まった有給を使ってのひとり旅を許す代わりに「買ってきてね」となった次第(汗)。

[Mission 02]スーパーに行ってローカルなお土産を買う
台湾好きの同僚からの頼まれごと。とにかく美味いから行くたびに買ってくるインスタントビーフンがあるらしい。

ドラッグストアはすぐ見つかった。たまたま通りかかったからだけど…。お店の人にスマホのスクリーンショットを見せて無事ミッションクリア。問題はスーパーマーケットだ。場所がまったくわからん…。

うろうろさまよっていても話にならない。ここは思い切って聞くしかない! だって「arrows hello」があるしね!

公園にいた子ども連れのお母さんに思い切って聞いてみたら、快く教えてくれた。台湾の人、やさしい。

無事たどり着き、お目当てのインスタントビーフンとお土産をゲット! 実は「arrows hello」にはカメラが付いていて、写した文字をすぐに翻訳してくれる。漢字の地域とはいえ、やっぱり分からない言葉だらけ。何味か分からなかったから助かった。どうやらこのジャーキー、桜えび味らしい。

▲今回の戦利品。日本未上陸の台湾コスメブランド「1028」のリップグロスに統一の「調合米粉 肉燥風味」5袋入り。ジャーキーは、コンビニで買った台湾ビールの肴になっちゃいました…

 

【1日目/17:48】鄭記豬腳飯

腹ごなしに街ブラしたあとは夕食。お店は北門近くにあるこちら。

なんでもタクシーの運転手に人気の店だとか(台湾在住日本人のブログから)。とにかく豚足が絶品らしい。

どうすればいいかマゴマゴしていたら、強面(すいません)なお店のおっちゃんと目があった。「ニーハオ」と挨拶したあと「arrows hello」で聞いてみた。

僕「豚足をください」

arrows hello「请给我猪蹄(チンゲイ ウォ ヂューティー)」

おっちゃん「好的(ハオダ)」

ニコッと微笑んでくれた! 通じた! やっぱり自分が海外でコミュニケーションを取れているというのが信じられない。まさに自分だけの通訳が付いている気分だ。楽しいし、なんだかうれしい!

▼2食目「豬脚肉飯」(110元)

しっかり煮込まれた豚足と漬物的な野菜がオンザライス! スープは自分で取ってくるんだよ、と隣のお客さんが身振り手振りで教えてくれた。ありがとう! それにしてもこの豚足、ぷるっぷるでやわらかい! 中華料理らしい香辛料の香りも感じるけど、醤油系の濃い味付けでご飯がすすむ! それにこの豚足、なんと骨が一切ついてない。ここまでしっかり処理されてるのってスゴい! レンゲだけで一気にかきこめるという点も、タクシーの運転手に人気の理由かも。結構なボリュームでこの値段(110元=約400円)なんて、やっぱり台湾最高だ!

 

【1日目/18:35】南機場夜市/來來水餃館

台湾の夜は夜市でしょ! ということで、数ある中から選んだのはこの「南機場夜市」。地元の人でにぎわうローカル夜市らしい。美味そうな屋台がいっぱいだ。

ローカルだからここを選んだ、というわけではなかったりして。実はこの夜市には、有名な水餃子の店があるとのこと。

それがこの「來來水餃館」。うわっ、スゴい人。勝手に空いた席に座ればいいとネットの情報にはあったけど、待っている人が店を囲んでいて、とても座れそうな気がしない…。うろうろしていたら、おばちゃんが声を掛けてきた。何を言われたのかさっぱりだったけど、とにかく「arrows hello」

僕「水餃子が食べたいです」

arrows hello「我想吃水饺(ウォ シァン チィ シゥイ ジアォ)」

と言ってみたら、何か言いながら手を引っ張って空いた席に連れて行ってくれた。ありがとう、おばちゃん。

▼3食目「豬肉大白菜水餃」(10個70元)

注文を聞きに来た店員らしき人に、隣の人が食べているものを指差しでお願いしてみたら、やってきたのがこれ。白菜と豚肉たっぷりの水餃子は、ぷりぷりで箸が止まらない! 日本の餃子のようにニンニクが入っていないからかもしれないが、あっさりでぱくぱくいける! こりゃ人気なのがわかる。スープは酸辣湯。待っている間に壁のメニューを見て気付いたんだけど、この店、なんと料理が「豬肉大白菜水餃(ヂゥーロゥダーパイツァイシゥイジアォ/豚肉と白菜の水餃子)」「韮菜水餃(ジョウツァイシゥイジアォ/ニラの水餃子)」「酸辣湯(スァンラータン)」の3種類しかない。でもこれだけ美味いなら、当然かも。厨房を見れば、ずーっと餃子を包み続ける人や茹で続ける人がいる。とにかく圧倒的なパワー感があるお店だ。この店、日本に来ないかなぁ…。

1日目、昼からスタートで計3食。お腹いっぱい幸せな気分でホテルまで散歩して、この日はあっというまに眠りについた。

*  *  *

【2日目/8:48】鼎元豆漿

台湾は朝から外食が普通らしい。街のいたるところに早朝から開いている店があり、そこで朝食をとって出勤する人も多いとか。そんな朝食店の中から選んだのは、朝から小籠包を食べられるこちら。

地元の人から観光客らしき人まで店の中は人だらけ! でも持ち帰りの人も多く、中で食べる人も朝食だからか、パッと食べてすぐ出ていくから回転は早い。

前に並んでいた女性が注文方法や、どうすればいいかを親切にいろいろ教えてくれた。あ、もちろん会話は「arrows hello」の助けを借りてね。そして無事注文して席へ。もちろん頼んだのは小籠包!

▼4食目「小籠湯包」(100元)

8個も入って100元! できたて熱々の本場の小籠包だ。熱々のまま口へ運ぶ…。ふほほっ、熱い! けど美味い! 温かい豆漿(豆乳)と蛋餅(台湾風卵焼き入りクレープ)もいっしょに頼んだけど、どちらもあっさりで朝にぴったりだ。台湾には有名な小籠包のお店がいくつかあるけど、ローカルな店だって負けてないぞ。行列に偽りなしってことだね。

 

【2日目/9:31】中正紀念堂

小籠包を堪能したら、近くにある中正紀念堂にふらっと立ち寄り。今回の旅は、たくさん食べたいからなるべく歩こうと思っているんだけど、どこを歩いても見たことない景色だから(あたりまえ)、なんだかぷらぷら散歩も楽しい。しかもいろいろな場所に屋台が出ていたりするんだけど、ここはグッとガマン。

 

【2日目/11:32】老麺店

今回の旅を締めくくるのは、こちらのお店。

なんと看板がない! 駅から遠いからたどり着けるか不安だったけど、昼前だというのに人がいっぱいですぐに分かった。住宅街の中にある、THE地元のお店。

中で食べる人は注文用紙を持って席に座る。さすがに覚えたぞ。

来るのを待っていたら、おじいちゃんが声を掛けてきた。しかも日本語! どうやらお店の人らしい。御年90歳! 最初は日本語で会話してたんだけど、さすがに難しい日本語はわからないらしい。そこで「arrows hello」を取り出して…。おじいちゃん、よっぽど珍しいのか、しきりにのぞきこんでたけど、僕の日本語を翻訳した中国語がが表示されてるから、コミュニケーションが取りやすくてちょうどいい(笑)。

▼5食目「餛飩麺」(50元)

ワンタン麺があるとリサーチしていたんだけど、どこにも「雲呑」の文字がない。おそらくこれだろうと饂飩(うどん)っぽい文字にチェックを入れてお店の人に。当たった! あっさりの清湯につるんとした麺、そしてぷるぷるのワンタン! 上に乗ったニラもいい感じ。これは毎日でも食べられる美味しさだ。住宅街にある、地元民に人気のお店っぽいメニューかも。ちなみにチャーシューと卵はおじいちゃんが「おいしいから食べていけ」とおすすめしてくれたものだ。

このお店、70年前におじいちゃんが開いたんだとか。もともと店の名前はなかったんだけど、10数年前に常連さんが看板を作ってくれたらしい。帰り際、おじいちゃんが

「乾麺が人気だから、次来たら食べていきなさい」

と日本語で言ってくれた。こりゃまた来なきゃね。ちなみに、中国語(北京語)で「ワンタン」と発音すると「やっちまった」みたいな意味になるそうな。どうりで笑われたはずだ…。

*  *  *

最後の最後まで台湾の地元メシを堪能した1泊2日はあっという間に終了。帰りも松山空港から羽田行きの飛行機に乗って帰ってきた。

これまで外国語がまったくしゃべれないからと海外は敬遠してたけど、「arrows hello」とコミュニケーションを取りたいという気持ちがあれば、こんなに楽しい旅ができるってわかったのが最大の収穫だ。次は奥さんといっしょに乾麺を食べにこなきゃね。

>> 富士通コネクテッドテクノロジーズ「arrows hello」

 

(取材・文/円道秀和<&GP> 写真/田口陽介)

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