【シトロエンC4試乗】エンジンも足回りも進化した熟成の“後期型”

「前期型」や「後期型」ってコトバ、聞いたことありませんか?

クルマって、ひとつのモデルをだいたい4〜5年間作り続けるので、そのライフサイクル中にたいてい一度くらい、マイナーチェンジを挟みます。マイナーチェンジというのは、デザインや骨格の基本は変えず、フロントマスクの一部をお化粧直ししたり、装備を充実させたり、機能を向上させたりすることです。

そのマイナーチェンジの前後を区別するのに、同じクルマでも前期型、後期型という言葉が使われます。つまりいい換えると、その前と後ろを区別する意味があるということなんですね。

話は逸れますが、AppleのiPhoneにも、この前期型と後期型に近いものがあります。例えば「iPhone 5」の心臓部、エンジンともいうべきプロセッサーは“Apple A6”と呼ばれるものでしたが、それを“Apple A7”に変更したのが「iPhone 5S」です。ベースとなるデザインや骨格は基本的に変わっていません。iPhone 6もそろそろ、iPhone 6Sとでもいうべきニューモデルが発表されるタイミングが近づいています。外観は変えず、エンジンなどをアップグレードするとともに、機能が追加されたり、高性能になったり、電池のもち(燃費)が良くなったりするのかもしれません。

8月25日に発表された新しいシトロエン「C4」は、Apple流にいえば“C4 S”とでも呼ぶたくなるもの。2011年にデビューしたC4がマイナーチェンジされたのです。基本骨格は、従来モデルを踏襲していますが、走りはすっかり別物。その激変の理由が、エンジンを中心としたパワートレインの一新にあるのです。

 ■新パワートレインで力強く軽快な走りに!

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