ついに「ゴルフ2」を購入!整備前の状態を徹底チェック

■あれ? アンテナが前に向かって出ている

中西さん そしてここからは追加整備になります。ブレーキですが、このクルマはABSがついていないので、強くブレーキを踏むと後輪が浮き上がりロックする可能性があります。それを防止するPバルブが新車から一度も交換されていないので、予防整備のためにも交換をおすすめしたいですね。そしてブレーキのマスターシリンダーも新車から一度も交換されていませんでした。ただ、トラブルが多い部品ではなく現状はしっかり機能しているので、どうするか相談しましょう。

編集長 予防整備は悩む部分ですね。乗っていてトラブルが出てから直してもいい気もするし、一方で最初からやっておけば安心して乗れる部分でもある。

編集E よく見たら足はビルシュタインが入っているんですね。これは純正ではないですよね?

▲足回りはビルシュタインに交換されていた

中西さん これは前のオーナーさんがリフレッシュのために入れたんです。このリフレッシュを行うと部品代と工賃でそれなりにかかりますからね。燃料ポンプやウォーターポンプなども交換済みです。

編集E お金がかかりそうなところはすでに整備済み。ラッキーじゃないですか!

編集長 前のオーナーが愛情をかけて乗っていたのが伝わってきます。整備前の状態を見せてもらうとこういう部分もわかるんですね。

編集E これは編集長もしっかり整備しながら乗らないと、前のオーナーが泣きますよ(笑)。

▲ダイナモも前オーナーが交換。前オーナーはしっかり整備をしながら大切に乗っていたことがわかる

中西さん 次は見た目の部分になります。実はアンテナがちょっと斜めに伸びるんですよ。

編集E 本当だ、なんか違和感がありますね。

▲言われればすぐに気付く前に向かって伸びるアンテナ

中西さん おそらく中がずれちゃっているのだと思います。機能上は問題ないですが、これはちょっと直したいなと。おそらく工賃だけでいけるかと思います。

編集長 これはぜひお願いします。

中西さん あとは電源ソケット。最近はスマホなどを充電しながら乗ることが多いですからね。このクルマは今、ドイツのDIN規格のシガーライターがついています。日本はJIS規格なので、微妙にサイズが違うんですよ。

編集長 そんなところに違いがあるのか。

中西さん そのサイズ違いが影響してやや接触が悪いんですよ。それで走行中に段差を越えたりすると電気が来なくなったりするんです。なのできちんと使うためにはJIS規格のものを増設した方がいいと思います。あとはウインドウスロットシール。経年劣化でゴムが縮んで隙間が開いてしまっているんです。

▲ゴムが経年劣化で縮んでいるのがわかる

編集長 ここから水が入って雨漏りの原因になったりするのですか?

中西さん 水は入りますが、ドアの内張りの中にビニールが入っているので雨漏りは大丈夫です。ただ、見た目がよくないのと高速道路を走っている時などの風切り音の原因になりますね。

▲ドア内部にはビニールが貼られているが、見た目もあるので直すことに

編集長 せっかくなら見た目も良くしたいから、これはぜひ交換をお願いします。納車後の整備となるといろいろな大変なこともあるので、先ほどお話いただいた部分も納車時にお願いできますか。

編集E せっかくなら最初から気持ちよく乗りたいですもんね。納車が楽しみだ!

田中さん そういう方は多いですよ。ただ、お客様の中には「変化を楽しみたい」と、ちょこちょこと段階を踏んで整備をする人もいます。

中西さん では追加整備に関しては、納車までに金額を確定させてご連絡しますね。

編集長 こうやって作業前にいろいろ説明してもらえるのはすごく安心感がありました。本当にありがとございます。

▲車両状態の説明を受けた後は、必要書類や車庫証明など納車までの段取りを説明。「なんだかんだでかなり最初の予算をかなりオーバーしちゃった」と苦笑い

整備プランも決まり、いよいよ納車まであとわずか。納車後はこのゴルフ2をどう乗っていくか、編集長のプランをご報告します!

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<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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