中学デビューで何使ってた?シャープペンシル今昔物語をヒット作で振り返る

【4本目】:一線を画す手馴染みの良さを生み出す木軸シャーペン

1995年(平成7年)発売
OHTO(オート)

「木軸シャープ WN01」(460円)

当時好きだった子が使っていたシャーペンで、よく借りて使っていました。元々忘れ物が多かったのもありましたが、我ながら今思えば本当のところはどうだったんでしょうね(笑)。隣の席だったんだけど取りやすいように筆箱を開けておいてくれてて…。(40代)

昔ながらの鉛筆の温もりをそのままシャープペンシルに落とし込んだオートの「APS-280E」は1995年発売。現在は実質的な後継機である「WN01」として愛され続けています。軸には本物の鉛筆にも使われるインセンスシダー材を使用しており、木の心地よい質感が手に馴染みます。先端やノック部には真鍮を採用しつつ、わずか5.5gという驚きの軽さを実現。トップには便利な消しゴムも備え、レトロなルックスで「隠れシャープ派」の心もくすぐる、遊び心と実用性を兼ね備えた逸品。

>>OHTO「木軸シャープ WN01」

【5本目】:珍しいサイドノックにポップなスケルトンデザインで一世を風靡したベストセラーモデル

1996年(平成8年)発売(※現在は販売終了)
ぺんてる

「ピアニッシモ」(220円)

わざわざ電車に乗って行った、田舎の中で唯一セレクトモノを取り扱っている文房具店で見つけた思い出の1本です。周りがフリフリしているなか、ひとりサイドノックでカチカチする愉悦に浸ってました(笑)(30代)

 

▲2020年に限定復刻した「ピアニッシモ」。スケルトン×サイドノックのもちろん、透明感のあるカラバリも人気の理由だった

1996年に登場し、一世を風靡したぺんてるの「ピアニッシモ」。最大の特徴は、ペンを握ったまま軽やかに芯を繰り出せるサイドノック機構です。その驚くほど軽いノック感から、音楽記号の「きわめて弱く」を意味する名が付けられました。透明キャップが美しいスケルトンボディは、当時の流行を象徴しつつ今見ても新鮮な魅力を放ちます。2020年には限定復刻も果たした、世代を超えて愛される画期的でポップなシャープペンシル。なお海外展開モデルは「テクニクリック」と名を変えて現在も海外で販売中。※現在「ピアニッシモ」は国内では販売していません。

▲海外展開モデルの「テクニクリック」。スケルトン×オレンジがとにかくかっこいい…

>>ぺんてる「ピアニッシモ」

【6本目】: 飾らない透明ボディの魅力。長時間の勉強を支える究極の高コスパペン

2006年(平成18年)発売
無印良品

「ポリカーボネート シャープペン(ラバーグリップ付)」(120円)

当時、無印良品の文房具などが安くてイケてると学校でも話題でした。近未来的なスケルトンボディに子供だった私たちは心動いたわけです。そこから早数十年、今でもペンケースにはこのシャーペンが。特筆するほどお気に入りだったというわけではなかったはずなのに、気付いたら長い付き合いになりました。(30代)

 

わずか120円という価格ながら実用性を極めた1本。透明なボディは芯の残量がひと目で分かり、場所を選ばないシンプルなデザインも魅力です。指にしっかりフィットするラバーグリップと軽量な設計により、長時間の勉強でも手が疲れにくいよう工夫されています。先端が長く筆記面が見やすいなど、細部まで配慮が行き届いた高コスパアイテム。

>>無印良品

*  *  *

思い返してみると、どの年代にも「これ!」というヒット作がありました。仕組みの面白さや握りやすさ、デザインの良さなど、選ばれた理由はさまざまですが、どれも“自分に合う1本を探す楽しさ”が根底にありました。この感覚は、いまの世代にも確かに続いています。

最近は、道具そのものの進化も進み、書き心地の差がはっきり分かるようになりました。芯が折れにくい仕組みや、自動で芯が出る機構、重さの配分による安定感など、選ぶ基準は昔よりずっと細かくなっています。

加えてYouTubeや各SNSなどの登場により、“書きやすさの違い”が目で見えるようになったことで、学生を中心に注目を集めているのが“高級シャーペン”。勉強の効率を高める機能性の高さはもちろん、デザイン性の良さも相まって、今注目が集まっている3本を紹介します。

■機能性とデザイン性の両立が人気の理由。学生たちにも人気の高級シャーペン3選

▼ 使い込むほどに深まる愛着。木材と樹脂が織りなす美しき高耐久ボディ

パイロット
「S20(エストゥエンティ)」(2200円)

使うほどに手に馴染む質感が魅力の1本。樹脂を含ませて熱圧成型した木材をボディに採用し、高い耐久性と美しい外観を両立し、長く愛用するほどに独自の味わいが深まります。ノックの手間なく筆記に集中できる、素材と機能美を兼ね備えたこだわりの1本です。

>>パイロット「S20(エストゥエンティ)」

▼ノック1回で、芯が出続ける快感。ぺんてる最高峰の「究極の1本」

ぺんてる
「オレンズネロ」(3300円)

ぺんてるの半世紀にわたる技術の集大成とも言える最高峰モデル「オレンズネロ」。イタリア語で黒を意味する名の通り、全身を覆うマットブラックの12角形軸が重厚な存在感を放ちます。極細芯でも折れない独自のパイプ機構に加え、ペン先が紙面から離れるたびに自動で芯が繰り出される画期的な機能を搭載。

最初のワンノックだけで、思考を遮ることなく芯が短くなるまで書き続けられるのが最大の魅力です。樹脂と金属の混合素材による低重心設計が、極上の筆記体験をもたらす究極の1本です。

>>ぺんてる「オレンズネロ」

 

▼ノック不要で途切れない。芯の繰り出し量を5段階で操る、自分好みの書き心地

三菱鉛筆
「KURUTOGA DIVE(クルトガ ダイブ)」(5500円)

三菱鉛筆の「クルトガ ダイブ」は、その名の通り書く作業に深く没入できる至高のシャープペンシル。芯が回転し尖り続けるおなじみの機能に加え、筆記時のエネルギーを利用して自動で芯を繰り出す革新的な機構を搭載。芯の繰り出し量を5段階で調整できるため、自分好みの書き味をとことん追求できます。

吸着感が心地よいマグネット式のキャップを外すだけで、ノックなしですぐに書き始められるのも大きな魅力。自然情景を思わせる上品なカラーリングも美しく、大人の所有欲も存分に満たしてくれます。

>>三菱鉛筆「KURUTOGA DIVE(クルトガ ダイブ)」

>> 大人の文房具“再”入門

 

<取材・文/山口健壱(GoodsPress Web)>

山口健壱(ヤマケン)|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回ってGoodsPress Web編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。テクニクリックを初めて使ったのは私です。海外展開モデルだったとは…。

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