推しボールペン総選挙「OKB48」総合Pに聞く。“文具離れ”の実情と注目のボールペン5本

■古川さん注目のボールペン5本

「OKB48」は毎年、一部を入れ替えつつボールペンを48本そろえて開催されます。もちろん古川さんも、毎回実際に使って書き心地を試しているそうです。そんな古川さんがいま注目するボールペンを5本挙げてもらいました。「毎年、ボールペンのトレンドを押さえるつもりで選んでいます」ということで、やはり注目の5本も最新となる第15回「OKB48」の中からになります。

 

【1本目】三菱鉛筆「ジェットストリーム ライトタッチインク」(220円~)

ジェットストリームのアキレス腱とずっと言われていたデザインの古さを払拭しました。近年の文房具のトレンドを踏襲し、無垢で装飾が比較的少ないデザインになっています。単体でブラインドテストをしたら正直、(スタンダード・モデルとの違いを)当てられないと思いますが、OKBの握手会のような場で書き比べてみると、スタンダードとの違いははっきり分かります。正統進化であり、同時にスタンダードの偉大さや不思議さを実感させられる1本です。(古川さん)

>> 三菱鉛筆「ジェットストリーム ライトタッチインク」

 

【2本目】ぺんてる「フローチューン」(330円~)

個人的にはめっちゃ好きです。ものすごい極端なボールペンで、各社が一斉に“軽さ”という方向に向かい、多様性みたいなものが失われている中で、軽さを追い求めた結果、ほとんどピーキーと言っていいほどキャラ立ちした感じです。そういうところに「日本のボールペンの良さ」みたいなものが詰まっていると僕は思います。(古川さん)

>> ぺんてる「フローチューン」

 

【3本目】トンボ鉛筆「ZOOM L1」(4400円)

近年のボールペン界隈でのトレンドとして軽さ以外に高級化というものもあります。その流れのなかで、1980年代からあったデザイン文具、かっこいい文具を作ってきた“ZOOM”というブランドがリニューアルして、古臭くなく、どこかの真似でもないものを作ろうとして登場した1本です。その心意気や良し。(古川さん)

>> トンボ鉛筆「ZOOM L1」

 

【4本目】三菱鉛筆「ユニボール ゼント」(275円~)

ずっと手つかずだった水性インクに「だからこそやりようがあるんじゃね?」と、ある種のフロンティアを見出し、現代的にアップデートしてみせました。ジェットストリームをやりきって、ゲルインクもいいものをいっぱい持っているメーカーがフロンティアに踏み出したところに注目ですね。技術的な挑戦はすごいと思います。(古川さん)

>> 三菱鉛筆「ユニボール ゼント」

 

【5本目】ぺんてる「カルム」(165円~)

静音性が売りのボールペンです。ラジオの現場で仕事をしているため、ノックする時の音がどうかというのはノック式ボールペンを見る時の個人的なチェックポイントのひとつなんですが、そういう視点で探すと実はあまりない。むしろ音がしっかり出たほうがペン先が出ているかどうかがはっきり分かるから、あえて音を大きくするほうが多かったんです。が、これはその逆。コロナ禍でリモート会議が増えた時に、ノック音をマイクが拾ってしまうという問題が起きて、それにぺんてるが向き合った。シボ感があるグリップで握り心地もすごくいいんですよ。(古川さん)

>> ぺんてる「カルム」

*  *  *

PCで仕事をしたり、スマホをいじったりしていると、文房具離れしたなと感じることが増えました。しかし、ボールペンをまったく使わないかというと、決してそういうわけでもなく、バッグの中には必ず1本は入れています。また、あえて“書く”ことにより、忘れないようにするなんてこともあります。

ニーズに合わせてまだまだ進化を続けているボールペン。今、使っている1本がどんな商品か知らない人も多いかもしれませんが、たまに文具店に寄って最新のボールペンを試し書きしてみてはいかがでしょうか。書き比べることで自分の推しが見つかるかもしれませんよ。

>> 大人の文房具“再”入門

<取材・文/円道秀和(GoodsPress Web) 写真/逢坂 聡>

 

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