使っていた表紙で年齢が分かる!? 「キャンパスノート」半世紀の進化の歴史と少子化時代の新戦略

■知ると誰かに話したくなる「キャンパスノート」豆知識

▼罫線

メインとなるのはA罫(7mm幅)とB罫(6mm幅)。

「社員も実はB罫のほうが売れているというイメージを持っていたんですが、実はそんなに差がないんです」(佐藤さん)

現在の「キャンパスノート」には数多くの罫線が存在しています。

A罫…7mm幅
B罫…6mm幅
C罫…5mm幅
U罫…8mm幅(漢字文化の中国ではU罫が主流)
UL罫…10mm幅
M17罫…縦罫線17行(縦書き用)
W罫…ウィークリー罫
S5罫…5mm方眼

他にも英語学習用の英習罫や五線譜といった特殊罫もラインナップしていて、総数なんと15種類! ちなみに方眼罫は2016年に登場した「大人キャンパス」で新たに加わった罫線になります。

そしていま、最も売れているのがドット入り罫線です。2008年に発売され中高生を中心に爆発的ヒット。コクヨが定期的に行っている東大生100名への使用率調査でも、約90%以上の学生がドット入り罫線を使ったことがあると回答しています。

ちなみに通常のキャンパスノートにも棚罫という上下の太い罫線にドットが入っているのですが、5つごとに「・」が「▼」になっているのを知っていましたか?

さらにページの真ん中あたりの罫線にも「・」が付いているんです。

▲小さく「・」が入っているのが見えますか?

これは、学生が持ち歩くことが多い15cm定規でも線を引きやすいように付けられているとのこと。どちらも五代目からの仕様で、地味ですがユーザー視点に立った大きな変化です。

 

▼紙質

密度や表面のほどよい引っかかり感などで書きやすさのバランスを取っているキャンパスノートの紙質。コクヨでは、紙の開発部分から携わり、どんな筆記具でも書きやすい紙質を追求しています。

2011年発売の五代目からは、パルプの量を減らして環境に配慮しながら軽量化を実現しつつも、裏写りのないものに変わっています。

▲工場では、ランダムにノートを開いて透かして、表と裏の罫線がずれていないかなどをチェックしているそう

 

▼綴じ方(製本方法)

キャンパスノートが誕生した頃、ノートは「糸綴じ」が主流でしたが、それでは開いて使いづらいことから、キャンパスノートでは紙を糊付けして固定する「無線綴じ」を採用。

キャンパスノートを生産している滋賀工場では、1枚だけ出して糊付け強度をチェックするなど厳しく検査が行われており、外れる心配はなし。ちなみに数値上では、自転車1台分ぐらいは吊るせる強度があるとのことです。

強度を高める以外にも綴じ方は進化しています。2023年末に発売された「フラットが気持ちいいキャンパスノート」では、膨らみを抑えて見開きでフラットになるだけでなく、左右のページで罫線がずれないことも特徴になっています。しかも罫線がページの端まで引かれているので、2ページを広い1ページのように使えます。

「フラットにして広く使ってほしいよね。だったら罫線をつなげるべきだよね」という話から生まれたこの仕様。当然ながらこれを実現するのはかなり大変だったそうです。

 

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