使っていた表紙で年齢が分かる!? 「キャンパスノート」半世紀の進化の歴史と少子化時代の新戦略

■50周年で大きくリブランド

2025年、初代「キャンパスノート」発売から50年を迎え、Campusは大きくリブランディングしました。ノートブランドから「まなびかた」ブランドへ。

メインターゲットは変わらず中高生ではありますが、人生100年時代となり、大人になっても学び続ける人は多くなっています。そこで、学生に向けて学びのブランドとして訴求していく中で、その良さを大人にも認知してもらい、そして使ってもらうことも想定しているといいます。

コクヨの佐藤さんは「大人になっても“ノートといえば”で、キャンパスノートを使い続けてくださる方がいます。同じことを“まなびかた”でも起こしたい」と話します。

「コクヨの強みは、総合文具メーカーとしていろいろなアイテムを持っていることです。そのノウハウと、キャンパスノートを通して見てきた学生さんの学びの背景。これらをもって、学生さんをサポートできるブランドにしていくべきではないか。これが50周年で行った“リブランド”の趣旨になります」

いまや「キャンパスノート」はコンビニでも売っていて、誰もが手に取りやすくなっています。また学生時代から使っている人が多く、馴染みもある。そんなCampusを、例えば語学の勉強をしようとなった時に自然と手にする。勉強するにあたってCampusを使う。この流れに違和感がない人も多いのでは。

「キャンパスノートは、紙質などさまざまな面で、無意識で使っていてもストレスにならない使用感を追求しています。だからこそ多くの方が離脱せずに使っていただいているのかなとは思います。でもそれはある意味、無個性になっているのではないか。50周年を迎えた際に、そういったことを自覚した部分はあり、またこれからの学びの変化にノートだけで対応していけるのか、という課題もありました」

そこで新たなCampusでは「文具×メソッド」としてさまざまな“まなびかた”のアイデアを提案し、そのメソッドに合った文具を順次発売しています。

▲2026年2月新発売の「ちょこ勉」シリーズ。新たなCampusでは、すぐ書いて見返す「メモ勉」、スキマ時間に行う「ちょこ勉」、バインダーにまとめる「とじ勉」、モチベーションを上げて行う「モチ勉」という4つのメソッドと、すべてのメソッドのベースとなり、ストレスなく勉強を行うための「ベース文具」を展開している

▲同じく2026年2月発売の新商品では、文具をコミュニケーションツールと見立てて、新学期を迎える学生への応援も

またコクヨでは、グローバルでもCampusブランドを広めるべく動き始めています。

「日本メーカーの筆記具は海外でも有名になっていますが、キャンパスノートの認知度は低いんです。そこでまずは学習環境が似ているアジアを中心にCampusブランドを育てていきたいと考えています」

現在、主に展開しているのは中国とベトナム。ここからさらに周辺のASEAN諸国に向けて展開していければと考えているとか。またインドでも現地会社を子会社化しているなど、まずはアジアからCampusのグローバル展開を進めていくようです。

「中国では数年前から中高生女子の文具熱が高まっていて、デザイン性やモチベーションを上げるためのアイテムとして文房具が受け入れられているんですよ」

▲上海発のオリジナルデザイナーブランド「TYAKASHA(タカシャ)」とのコラボキャンパスノート

*  *  *

「累計38億冊以上」という驚異的な販売数を誇るキャンパスノート。このほとんどが日本で売れた数と考えると、ほとんどの日本人が一度は使ったことがあるだろうことが分かります。

それだけ圧倒的なブランド力があったとしても、メインターゲットとなる学生数が減っている現状に危機感を抱くのは当然の話です。

高品質で使いやすい製品を追求し続けてきた開発力をもってグローバル展開を目指すCampus。現地語や学習環境に合わせた罫線やデザインのキャンパスノートが海外土産になる日もそう遠くないのかもしれません。

>> コクヨ「Campus」

>> 大人の文房具“再”入門

<取材・文/円道秀和(GoodsPress Web) 写真/逢坂 聡>

 

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