タイパ性能抜群の「オーブンレンジ・トースター」【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

加熱ムラや解凍ムラが少なく、トーストも美味しく焼けるオーブンレンジが今年も高く評価された。また、リベイク機能付きのトースターも注目を集めている。

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【調理家電部門】
オーブンレンジ・トースター

今年は、オーブントースターやオーブンレンジで「大ブームになるような新製品」は少なかったものの、性能面では着実に進化している。従来の機能を維持しつつコンパクト化が進み、一般的なトーストもより美味しく焼けるオーブンレンジが登場するなど、日常の便利さがさらに向上している。

「全体的には既存製品のブラッシュアップが中心の1年でしたが、それでも面白い製品が増えています」と語るのは、コヤマタカヒロさんだ。

大賞を受賞した「エブリノ」は、従来にない革新的な機構を搭載したオーブンレンジ。2つのマグネトロンを用いることで加熱ムラを防ぎ、食材を均一に温められる。

こうした基本的な性能向上について、田中真紀子さんは「解凍機能が向上したオーブンレンジや電子レンジが今年は続々登場しました。多くの人が不満に感じていた根本的な課題の解消に取り組んだ印象です」と振り返る。

さらに小口覺さんは「スペパの観点から、トースターと電子レンジ、オーブンレンジをひとつにまとめたいというニーズが高まっています」と語る。今年複数のメーカーから販売された、トーストが美味しく焼けるオーブンレンジも今後増えそうだ。

<選者の皆さん>

家電プロレビュアー
石井和美さん
さまざまな媒体に白物家電を中心とした製品レビューを寄稿するプロレビュアー。大型家電のレビューもするため、一戸建ての「家電ラボ」まで設立。日々、家電のテストを行っている。

 

ライター・コラムニスト
小口 覺さん
非日常に近い家電も探求。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名(日経2016年上期ヒット商品番付に選定)。新著に「ちょいバカ戦略ー意識低い系マーケティングのすすめー」(新潮新書)など。

 

デジタル・家電ライター
コヤマタカヒロさん
調理家電やデジタルガジェットのほか、生活家電、季節家電にも精通するなど、広い守備範囲を持つ。家電のテスト&撮影のためのスタジオ「コヤマキッチン」や「家電総合研究所」を運営する。

 

家電ライター
田中真紀子さん
家電に関する記事の執筆や監修を年間300本以上こなすほか、TVやラジオへの出演、セミナー講師など幅広く活躍する家電専門家。製品を実際に使い、魅力や取り入れ方を発信する。

 

インフルエンサー
TastyTimeさん
都内近郊で夫婦ふたり暮らし。YouTubeでは等身大の毎日を大切に、日々のごはんなど日常を紹介する。コストコ購入品やキッチングッズの詳しい情報をホームページでも掲載。

 

「週刊GoodsPress DIGITAL」編集長
金子剛士
クルマのドレスアップ誌、中古車情報誌を経て本誌編集部へ。クルマやバイクなどの乗りもの好きで、家電も大好物。モノ選びでは「コスパ」を重視。最近買ったものはMac mini。

 

【大賞】

■ツインエンジン構造であたためムラを抑える

象印マホービン
「EVERINO ES-LA30」(13万2000円)

これまでは庫内容量が大きいほどあたためムラが発生しやすいという課題がありましたが、この製品はツインエンジン構造で解決。均一に、しかも短時間で効率的にあたためられるのが革新的ですね(石井さん)

マグネトロンを2つ搭載したツインエンジン構造にも驚きですが、2つにすることで、ここまで加熱ムラが減らせるんだということに感動しました。解凍ムラも抑えられ、時短にもなっていいこと尽くし(田中さん)

平日はどうしてもレンジ調理が多くなってしまうのですが、この製品に買い替えてから、温めムラがほぼないの感心しました(読者投票 P.N.レンチンさん)

独自の「ツインエンジン構造」により、あたためムラを抑え、解凍の精度も高めるなど、毎日よく使うレンジ機能を向上させたオーブンレンジ。早くあたためられるので、時短と省エネにつながる。

▲底と奥の2カ所からのレンジ加熱により、効率よく熱を伝え、広い庫内でもあたためムラを抑えられる

▲奥からのレンジ加熱により、角皿にセットしたスチームポケットの水を蒸気に変え、肉まんなどもふっくら温める

【次ページ】解凍機能アップにスペパ、性能がより向上した製品が続々登場

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