3. フィルム一眼を彷彿とさせるクラシカルなデザインが魅力
富士フイルム
「X-T30 III」(公式オンライン価格:15万2900円)、「フジノンレンズ XC13-33mmF3.5-6.3 OIS」(公式オンライン価格:5万5000円)

「写ルンです」や銀塩写真フィルムでお馴染みの富士フイルム。最近では「チェキ」シリーズも人気ですが、デジタル一眼も注目すべきメーカーです。同メーカーのカメラで特筆すべき点はやはりそのデザイン。「X half」などフィルムカメラ時代からひと際目を引く個性豊かな名品を多数世に送り出しています。こちらの「X-T30 III」もレトロなフィルム一眼を彷彿とさせる質実剛健なルックスが逆に新鮮。デジタル一眼でありながら、“エモさ”も持ち合わせた1台です。

次に特徴的なのが背面のモニター。他メーカーでは横に出せるタイプが多いのに対し、「X-T30 III」は基本的には縦移動。可動域は横出しタイプよりも狭いものの、素早く構図を確認できるため、まさにスナップ向き。軽量でコンパクトということもあり、スナップシューターとしての機能を高めていることがわかります。また、ユニークなのが全20種類のフィルムシミュレーションモード。階調やコントラストなどフィルムの色合いをデジタルで再現しています。まさにフィルムメーカーならではな仕様です。ボディサイズ約118.4×82.8×46.8mm、重量約329g(本体のみ)。
▲ボタン類もクラシカルなフィルムカメラを彷彿とさせる
▼富士フイルムらしい自然で明るい仕上がりに
▲f/6.3、1/80秒、ISO500、32mm(35mm換算で48mm)、スタンダードモードで撮影(JPEG、ノーレタッチ)
こちらはf/6.3、1/80秒、ISO500と若干ほかのカメラとは違う撮影条件にカメラ・レンズの仕様上なっていますが、そこまで大きい変更にならないように撮影した1枚。F値は数字が大きいほうが被写界深度(ピントが合う範囲)は深くなり、全体がくっきりするものの、背景のボケも自然に仕上がっています。暗所部分も自然に明るくなっていて明暗のバランスも良いため、これからカメラを始めようと思っている人にもうってつけな1台と言えるでしょう。
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4. 無駄な装飾を省いた武骨なルックスが男心をくすぐる1台
ルミックス
「DC-S9」(公式オンライン価格:19万3050円)、「S-R1840」(公式オンライン価格:7万1280円)、「S-R2060」(公式オンライン価格:7万3260円)

国内大手家電メーカーのパナソニックによるカメラブランド、ルミックス。2001年からスタートし、四半世紀にわたりファンを獲得し続けています。同ブランド最大の特徴は、やはりライカのライセンス許諾を受けた高性能レンズが挙げられるでしょう。その高性能なレンズに加え、約24.2MのフルサイズCMOSセンサー、そしてライカと共同開発したエルスクエア・テクノロジー搭載のヴィーナスエンジンで高精細でありながらも自然な質感の写真撮影を可能にしています。また、他ブランドと一線を画すソリッドなデザインもユーザーを魅了します。

また、ルミックス「DC-S9」はファインダーが付いていません。ミニマルなデザインに合わせているのもあると思いますが、ファインダーを普段覗かないスマホやデジカメに慣れた現代の人たちに使い勝手を合わせているとも言えます。しかし、機能面はご安心を。進化したリアルタイム認識のオートフォーカスや手ブレ補正システムで暗所や動きのある被写体の撮影もラクラク。シンプルで使いやすく、それでいて機能的というあらゆる面で無駄のないカメラなのです。ボディサイズ約126×73.9×46.7mm、重量約403g(本体のみ)。
▲海外メーカーのフィルムカメラのようなソリッドなルックスがかっこいい
▼ディテールの色彩まで逃さない豊かな表現力
▲f/6.3、1/125秒、ISO400、40mm、スタンダードモードで撮影(JPEG、ノーレタッチ)
ルミックス「DC-S9」で最も感じるのは色彩の力強さ、表現力の豊かさ。ほかと同じくレタッチをしていない状態で、白飛びしがちな空などもしっかりと青さと言いますか、空の色が表現できています。また、背景に生い茂る緑も自然で美しい色味です。暗所はやや暗いものの、それでも潰れていませんし、それはレタッチや露出測光を暗所部に合わせれば問題ないですし、撮って出しの状態で色調にこだわる人にとっては特に満足行くカメラではないでしょうか。
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5. 見た目の可愛らしさに反して機能・表現力は本格派
キヤノン
「EOS R50」(公式オンライン価格:11万1100円~)、「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」(公式オンライン価格:6万500円~)

歴史ある国内カメラメーカーの雄、キヤノン。1937年に創立されて以来、プロ・アマ問わず幅広い層に愛されています。特にキヤノンの超望遠レンズは、野球やサッカーなどプロスポーツの現場で構えているカメラマンたちの姿を一度は目にしたことがあるはず。そんなキヤノンはデジタル黎明期からプロ用だけではなく初級者にも注力しており、「EOS Kiss」が初めてのカメラだったという人も多いのではないでしょうか。この「EOS R50」も「EOS Kiss」のようにコンパクトで扱いやすいカメラとなっています。

キヤノンの魅力のひとつ、それは他社では見られないボディカラーの採用にあります。ブラックやシルバーが多い中、こちらの「EOS R50」は潔い純白カラー。ポップで可愛らしい外見ですが、機能はしっかりとキヤノンクオリティ。被写体に自動で照準を合わせ続けるオートフォーカス機能や高速AF、連写性能、そして暗所でもノイズが少ないクリアな撮影を可能にするAPS-Cサイズのセンサーと映像エンジンDIGIC X。おまけに必要に応じて自動で複数枚の画像を合成し、最適な仕上がりへと導いてくれる「アドバンスA+」など嬉しい機能が詰まっています。ボディサイズ約116.3×85.5×68.8mm、重量約329g(本体のみ)。
▲55~210mmというレンジの広いズームレンズ。多様なレンズが選べるのもキヤノンならでは
▼ズームレンズでもこの表現力。そこには確かなキヤノンの技術力が
▲f/5.6、1/125秒、ISO400、55mm、スタンダードモードで撮影(JPEG、ノーレタッチ)
こちらは使用したレンズが55-210mmだったため、55mmで撮影した1枚。ほかの数値は極力別のメーカーと合わせています。やや望遠気味ですが、それでも背景はまだまだボケが利いていますし、表現力の高さが伺えます。それでいて超軽量なのにブレはほとんど見られません。また、暗部も比較的自然に明るく起こされていて、さすがはキヤノンと言ったところ。色彩のバランスも良く、まさにデジタル一眼の入門機と言っても差し支えないでしょう。
>> キヤノン
<取材・文/手柴太一(GoodsPress Web) 写真/高橋絵里奈>
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