■「d払い」は店舗もネットも幅広く対応、特にグルメ系に強い
「d払い」についても同様に公式サイトの記載をチェックしてみると、「街のお店」として記載されているブランド数は合計で1300弱とかなり多いのが分かります。なかでも、「グルメ」の店舗数が400を超えているのが印象的です。
また、「ネットのお店」として記載されているブランドも650とかなり多い印象。カテゴリとしては、ファッション・スポーツのジャンルが多くなっています。
▲d払いは、スーパーマーケットやグルメなどのカテゴリで数が多く、ネットではファッション・スポーツでの数が抜きん出ている
なお、こちらもこのほか電力・ガス・水道、納税などの支払いに使えます。
■「ay PAY」は店舗が多く、スーパーやグルメが充実
au PAYでコード支払い(要するに店舗での支払い)が使えるブランドの表記は、以下の通り。店舗としては、スーパー・飲食料品やグルメの数が多く、1000弱のブランドで利用できます。一方、ネットサービスとしての対応ブランドは150程度に限られます。
▲au PAYは、店舗の対応数が1000弱でかなり多い。特にスーパー・飲食料品やグルメの数値が大きいようだ
こちらも電気・水道・ガス、一部自治体の納税などにも使えます。
■「メルペイ」はコード決済対応が少なく、使うならiD決済が中心に
メルペイの使える店の表記は、iD決済に対応する店と、メルペイコード決済に対応の店舗、ネットショップに分かれています。iDを含めるとほかのサービスで関連のクレジットカードなどを使った場合をどうするかややこしくなるので、今回はメルペイコードとネットショップが使える場所に注目してみます。
▲公式サイトに対応店舗・サービスとして掲載されていたブランドロゴの数。細かいカテゴリ分けはなかった
ホームページに記載されていない場所・ブランドがある可能性もあるでしょうが、使える場所として表記されている数がひと回り少なくなるのが分かります。
■「ファミペイ」も店舗の対応ブランドは270強
ファミペイは2020年10月から順次、ファミリーマート以外の店舗でも使えるようになっていました。「街で使えるお店」として記載されているブランド数は以下の通り。
一方、ネットでのオンライン決済支払いができるお店としては、14ブランドが記載されています。
▲ファミペイは、ファミリーマート以外でも、決済に使える店舗がかなり増えていた
また、ここでは省きますが、こちらもこのほかにもJCBブランドのバーチャルカードや、クイックペイとしても利用できるので、メルペイ同様に実際に使える場所はもう少し幅広くなります。
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筆者を含め、おそらく「PayPayはいろんな場所で使える」という印象を持っている人が多かったでしょうが、こうして主要ブランドにおける対応数を並べてみると、意外にもほかのスマホ決済も対応数が充実しているのが分かりますね。「ファミペイ」も着々と対応店舗を増やしてきています。
もちろん、各社が公式サイトに記載しているブランド数をまとめただけであり、カテゴリ分けのルールが各社でバラバラであったり、グループをまとめて記載している場合があったり、これらの記載には個人経営の店舗などが含まれていないであったり、といった状況を考えるとかなり正確さに欠く比較ではあります。
あくまでも、ある程度の規模のブランドにおいて、各コード決済の得意不得意のジャンルを直感的に把握するのに使ってもらえれば幸いです。たとえば、「d払いはグルメ(居酒屋ジャンル含む)の対応ブランドが多い」といった具合ですね。
次回は、各サービスのお得な使い方について考えていきたいと思います。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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