▲実際に「ETC2.0」について解説してくれる浮田さん
――今後はどのような機能やメリットが備わってくる予定?
浮田:噂レベルですが、パーキングの自動支払いなんかもできるようになるとか…
本格的に「ETC2.0」の導入が始まったのが2016年からですが、その頃は期待値と言いますか、もはや都市伝説のような話も出ていて(笑)。そのひとつがパーキングの自動支払い化ですね。実際にその動きがあるかどうかはわかりませんが、民間のサービスとも連動するという話から広がっていったように記憶しています。ただ、技術的にできないことはないと思いますし、パーキングの支払いの煩わしさも大分解消はされてきていますが、実現してくれたら嬉しいなと個人的には思いますね。
――「ETC2.0」に変えるのに、いくらくらいかかる?
浮田:スタンドアローン型とカーナビ連動型とで異なります!
買い替えの場合は単独で使用できるスタンドアローン型と、カーナビとセットになった連動型の2種類から選べます。現状のカーナビを変える必要がなければスタンドアローン型になりますが、実際のところ機種によっての違いはほとんどありません。もし、カーナビ連動型を選ぶ際はカーナビと同メーカーにしなければなりませんが、スタンドアローン型の場合だとカードの挿れ方と音声の違い程度。当店でもカロッツェリアとパナソニックの2機種を取り扱っています。大体3万円ほどが機種代としてかかりますが、カーナビ連動型の場合はカーナビ自体の金額にもよりますので詳しくはお尋ねいただければと思います。
▲「A PIT オートバックス 東雲」店内のETCコーナー。「ETC」と「ETC2.0」との差は約1万円
――機種さえあれば取り付けや取り替えは自分でもできる?
浮田:専門店でしかできない“セットアップ”という作業が必要なので、店舗までお越しください
「ETC2.0」の取り付けは配線処理などが大変な作業にはなりますが、慣れている人であればできなくはありません。ですが、実際に使用するためにはそのクルマの車両情報を車載器に暗号化して書き込む作業(=セットアップ)が必要です。これがないと使用自体ができないんです。重要な作業となりますのでセットアップできるお店も限られていますが、オートバックスでは取り付けからセットアップまですべてできます。工賃込みの製品セットもあるのでお探しの際はぜひ!
――正直なところ「ETC」と「ETC2.0」のどちらを取り付けるのが一般的?
浮田:何を求めるかにもよりますが、現状は半々ですね
ETCを新規で購入される方としては、当店に来る方だと中古でクルマを購入したり、持っていたけど壊れてしまったりした方がほとんど。単純に支払いを便利にしたいだけであれば金額面でも安く済む「ETC」を選ぶ方が多いですが、助成金も出る(※助成金については時期や都市限定があります)プラス今後の可能性も期待して「ETC2.0」を選ぶ方もいます。求める機能次第で選んでいただければ良いと思いますが、もしカーナビ自体を新しくするのであれば、渋滞情報や迂回経路案内などナビゲーションシステムにも大きく影響する「ETC2.0」連動型をおすすめしていますね。
【最後に】ETCについて伺って…
今回は「A PIT オートバックス 東雲」さんにご協力いただき、「ETC」や「ETC2.0」について教えてもらいました。筆者も実は2〜3年前にETC車載器が壊れてしまい、よくわからないまま助成金に惹かれ「ETC2.0」へと取り替えましたが、カーナビ連動型ではなくスタンドアローン型だったため正直あまりうまく活用できていないと薄々感じており…。しかし、今回詳しくお話を聞けたことで現状での使いどころがよく理解できました。今後の発展・進化によっては、より便利になっていきそうな「ETC2.0」。引き続き期待ですね。
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>> 【連載】知っておきたい!今更聞けない!クルマのAtoZ
<取材・文/小林大甫 写真/田中利幸 協力/A PIT オートバックス 東雲>
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