Q. バッテリーを長持ちさせる裏ワザみたいなのってありますか?
A. 裏ワザではありませんが、使い方次第では長持ちさせられます!
劇的に長持ちすることはありませんが、少しでも長く良好な状態を保つために、常日頃意識したいポイントがあります。
1. “ちょい乗り”を減らす
バッテリーはエンジンをかけてある程度の距離を走行することで充電される仕組みになっています。そのため数分ほどの短距離走行を繰り返すと充電不足の状態が続き、バッテリーの性能が低下してしまいます。しっかりと充電をさせるためにも、可能であれば週に1回は30分以上の連続走行(渋滞などがなくスムーズに走行できる状態で)を心がけてみてください。
2. “電装品”の使用量を減らす
エンジンを停止した状態でのエアコンやオーディオ、ナビ、あとはスマホの充電などはバッテリーに負荷がかかってしまう原因に。アイドリング中や停車中は充電ができない状態なので電装品は極力使用を避けましょう。また、昨今のクルマはさまざまな電装アクセサリーが展開されていますが、許容以上のタコ足を使用している人も注意が必要です。
3. “バッテリー上がり”をさせない
バッテリー上がりが一度起こるとその後の性能は大きく低下します。ヘッドライトや車内灯の消し忘れ、長期間のエンジン停止などは特に注意が必要です。エンジンを切る前に灯火類や電装品のスイッチをオフにする習慣を付けておきましょう!
Q. バッテリーの交換にかかる金額や時間は?
A. 当店では工賃が550円〜。作業時間は30分〜1時間が目安となります
バッテリー交換にかかる費用は車両や選ぶバッテリーの種類によって異なります。当店では作業工賃自体は550円〜となっていて、プラスでバッテリー本体料金が加算されます。バッテリーもさまざまなメーカーや種類がありますが、基本的に当店では信頼できるメーカーのバッテリーを推奨しています。普通車の場合は2万円前後がプラスされるイメージですね。作業時間はスムーズに行けば30分ほどで終了しますが、念の為1時間ほど見ていただけたら問題ないと思います。
Q. 通販サイトなどで売っている数千円の安いバッテリーとどんな違いがあるの?
A. 金額の差は“電力の供給量”の差に大きく関わります
確かに手軽に購入できる価格帯のバッテリーもありますが、当社推奨のバッテリーとの大きな違いは電力の供給量。安いバッテリーは電力の供給量が少なかったり、キャパ(許容量)自体が小さかったりするものがほとんど。どういうことかと言うと、充電が足りずにクルマに送る電力量がずっと少ない状態にあるということです。つまり、バッテリーが上がりやすくなってしまう。もちろんクルマの使い方によっては安価なバッテリーでも問題ない場合もあるかもしれませんが、特に近年登場した車種に乗っているケースですと電気系統に異変を生じさせてしまうことも。私たちとしては信頼を置けるバッテリーを提案しています。
▲さまざまな質問について真摯に受け答える石川店長。あらゆるユーザーのニーズを汲み取り、応えることを信念にされているそうです
Q. 交換って自分でもやっていいものなの?
A. 技術や知識があればOK。ただ、プロに任せた方が安心です!
エンジン回りとは異なり、独立していることから「自分でもできそう!」と思う方も多いかと思います。しかも一、昔前であればプラス・マイナスをきちんと把握して取り外しと取り付けの順番さえ守れたら自分でやるというのが一般的でもありましたから。ですが、昨今のクルマの場合、バックアップ電源が必要な場合も多くバッテリーを交換したという情報をクルマにインプットさせないといけないんですね。そのデータがリセットしてしまう危険もあるので、特に新しい車種に乗っている方はプロにお任せするほうが安心かと思います。
【最後に】バッテリーについて伺って…
今回は「タイヤ館 小平店」にご協力いただき、バッテリーについて教えてもらいました。筆者も一度バッテリー上がりを経験したことがありますが、レッカーを手配してその場で長時間待たなければならず、かなり不便な思いをしたことを覚えています。仕事の帰り道だったことが不幸中の幸いだったのですが、これが旅行先などと考えると…二度と経験したくないものです。今まで知らなかったバッテリーを長持ちさせるテクニックや電装品の多用など筆者自身も参考となることばかり。皆さんもバッテリー上がりには十分注意して、秋の行楽シーズンを愛車と一緒に楽しみましょう!
>> タイヤ館
>> 【連載】知っておきたい!今更聞けない!クルマのAtoZ
<取材・文/小林大甫 写真/稲澤朝博 協力/タイヤ館 小平>
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