【知っておきたい!今更聞けない!クルマのAtoZ】
愛車を綺麗に保ちたいという願望は誰しもあるはず。雨や雪の日も黄砂や花粉が吹き荒れる季節も頑張ってくれた愛車には、やはり労いの意味も込めて綺麗に洗ってあげることがより充実したカーライフに直結するのではないでしょうか。そこで今回は洗車にフォーカス。オートバックスが手掛ける洗車・コーティング専門店「Smart+1」にお邪魔し、まずは基本的な洗車の仕方について学びました。
教えてくれたのはこの方!
スーパーオートバックス市川 菊地昭彦さん
今年でオートバックス歴27年目を迎える「Smart+1」サービス担当スタッフ。正確な技術と丁寧な接客により、洗車やコーティングサービスのリピーターを多く抱えている
■今更聞けない“洗車”のアレコレ!
一言で“洗車”といっても実はかなり奥が深く、その工程や作業の量は素人目にはなかなか映らないものです。そこで「基本洗車編」「部分注力編」「コーティング編」と3つに分けて具体的な説明とオートバックスおすすめのアイテムを紹介していきます。今回は基礎となる「基本洗車編」。実際に作業をしてもらいつつ、洗車の基本的なポイントを教えてもらいました。
■そもそもオートバックスの「Smart+1」とは?
「Smart+1」とはオートバックスグループが展開する洗車・コーティング専門店。以前よりオートバックスでは洗車やコーティングのサービスを行っていましたが、より高いクオリティを目指すべく立ち上げられた形態です。現在は全国に16店舗(単独店、オートバックス内インショップ含め)展開中。「Smart+1」のサービスは専門の研修を修了した一部のスタッフにしか行えず、また専用の機材や設備を取り入れているため質の高いサービスが受けられます。
■基本洗車編、スタート!
それでは早速、実際に洗車をしてもらいながらポイントを解説していきます。今回は基本洗車ということでまずはボディの洗い方。「Smart+1」の洗車の特徴として“純水”を使用することが挙げられるのですが、その辺りにもフォーカスを当てながら説明していきましょう。
1. 高圧洗浄機で予洗い

はじめに高圧洗浄機を用いてボディ全体の汚れを大まかに流していきます。細かな砂埃等は後ほど洗い流すため、ここでは予洗いの意味合いで。順番としては屋根から窓ガラス、ボンネットというように上から下へと向かって洗い流します。また、高圧洗浄機の威力を利用してボンネットと車体の隙間など手が届きにくい箇所も狙いを定めます。
2. 専用洗車機を使用

続いて業務用の専用洗車機で水洗い〜洗剤撒布を行います。私たちが普段よく見かけるセルフの洗車機とは異なり、この後に手洗いすることを前提にした洗車機のためブラシ等は使いません。専用の洗剤には油分汚れを除去しつつ、ボディにやさしい高密度の弱酸性シャンプーを使用。
3. 手洗い開始!

専用のスポンジを用いて念入りに手洗いをしていきます。ここでボディに傷を付けないためにしっかりと予洗いで小石などを除去することが大切で、順番はやはり上から下へ。屋根からスタートし、窓ガラス、ボンネット、サイドパネルやバンパーへと左回りの一方通行で行うことで洗い残しをなくすそう。なお、夏場は気温が高く洗剤が乾きやすいため5〜10分ごとに流しては洗い、を繰り返す必要があるとのこと。
4. 再度洗車機を使って洗い流す

しっかりとボディ全体を洗い終えたら、もう一度洗車機を用いて洗剤を洗い流します。洗剤の泡が残ると跡が残ってしまうため十分に洗い流すことがポイント。
5. “純水”でさらに洗い流す

ここで「Smart+1」特有の純水を使用します。純水とは特殊なフィルターを介することでカルキを除いた水のこと。カルキの入った水はそのまま乾くとウォータースポット(水シミ)になってしまうため、カルキを除いた純水で仕上げ流しをすることでウォータースポットが残りにくく、よりきれいな仕上がりとなります。

この工程では筆のようなブラシを用いて窓枠など細かな部分も純水で洗い流していきます。
6. 拭き上げ

最後は拭き上げです。マイクロファイバークロスを用いて丁寧に拭き上げていきます。今回は撮影の都合上、屋根が濡れたままですが本来は上から順番に拭き上げます。その理由は拭くときにどうしても水が落ちていってしまうから。せっかく拭いた場所にまた水が流れてきては二度手間になってしまうというわけです。

ボディの隙間などクロスが届きにくい箇所にはエアーを当てて水滴を飛ばしていきます。これにて通常洗車は終了です。
実際に「Smart+1」で行われる洗車サービスでは本工程に「タイヤ・ホイール洗浄」や「鉄粉・水垢除去」等が入るメニューもありますが、それについては第2弾の「部分注力編」で詳しく説明していきます。
■セルフで手洗いをする際のポイントとは?
・いきなり洗ってしまうと傷を付ける可能性があるため「予洗い」をすること!
・クルマは下に向かうにつれて汚れが強くなる傾向があるため、上から下へ向かって洗っていくこと!
・洗っている間に洗剤が乾かないよう、特に夏場は気を付けること(洗剤が乾いてしまうと跡残りします)!
・拭き上げはできればマイクロファイバークロスを用いること!
・洗車機を用いる場合でも拭き上げをしっかりと行えば水垢になりにくい!
■「Smart+1」の手洗い洗車メニュー
・純水手洗い洗車 2900〜4500円(※車体サイズによる)
・プレミアム純水手洗い洗車 4800〜7000円(※車体サイズによる)
→純水手洗い洗車に前席の掃除機掛けやホイールクリーニングをプラスしたコース。
- 1
- 2














