フィリップス「マルチチョッパー」実売価格1万1750円
このようなフードプロセッサーはこれまでも多くの製品がありました。しかし、フィリップスのマルチカッターには独自の機能がひとつあります。それが、「チョップドロップ」です。
「マルチプロセッサー」にはミンチ作りなどにも使えるフードプロセッサー用のブレードに加えて、もうひとつ、チョップドロップ用のブレードが付属しています。専用のバスケットを取り付けて、このチョップドロップ用ブレードを装着することで、タマネギやキュウリなどの食材を均等の大きさにカットすることができるのです。
フードプロセッサー用ブレード(上)と「チョップドロップ用ブレード」(下)
穴の空いた専用バスケット。ここから食材が落ちてくる仕組みだ
30-40代男性にオススメ!タマネギを手軽に摂る方法
メタボが気になる30-40代の男性にとって一番摂っておきたい野菜として注目を集めているタマネギ。血液をサラサラにする効果があると、タマネギをしっかりと摂取するためのレシピ集なども数多く登場しています。しかし、タマネギをたっぷり食べるうえで、面倒なのが、タマネギをみじん切りにする工程です。
タマネギを用意。大きさによるが6〜8等する
バスケットに入れていく。ふたが閉まるよう詰め込みすぎないのがコツ
「マルチプロセッサー」があれば簡単。皮を剥いて、6〜8等分にカット、バスケットに入れるだけです。あとは上から押すだけで、均一なサイズにカットしたみじん切りの完成です。小さなタマネギひとつなら所要時間はわずか20秒ほど。事前にカットしておけば、大量のタマネギのみじん切りも簡単にできます。
本体を抑えるとチョップドロップ用ブレードが回転して、適度な大きさにカットし、下に落としていく
ケースに貯まったタマネギ。適度な大きさのみじん切りになっている
それもそのはず、この「マルチプロセッサー」はヨーロッパ市場では「オニオンカッター」として販売されているとか。
タマネギのみじん切りを使ったドレッシングの他、スープに入れたり、ハンバーグなどのつなぎに使ったりと、使い道は自在。さらにみじん切りにした状態で一度冷凍してから解凍して炒めると、手早く飴色タマネギを作ることも可能です。まずは「マルチプロセッサー」を使ってたっぷりとタマネギのみじん切りを作るのがオススメです。
塩とお酢、オリーブオイルでドレッシングを作った。使い方は自在だ
消化を助け食物繊維が摂れる「大根の鬼おろし」
タマネギ以外で筆者がオススメしたいのが、「大根の鬼おろし」です。通常、大根おろしというと、完全にすりつぶした状態を指します。しかし、これだと量が食べられません。
タマネギと同様に、ひと口大にカットした大根を、バスケットにセットすると、均一サイズの大根ダイスができます。いわゆる竹製などの鬼おろし器と比べると、荒々しさはありませんが、手軽さはダントツ。
大根を用意。皮はピーラーなどで剥いておく
ひと口大カットして、バスケットにセット。ふたを閉めてカットする
これにポン酢掛けて焼肉を食べると、もう止まりません。大根が持つ消化酵素(ジアスターゼ)のおかげで、脂っこい焼肉がもたれることなく、美味しく食べることができます。消化にもよく、食物繊維もたっぷり摂ることができます。
みじん切りになった大根。包丁で切るよりは粗く、鬼おろしで下ろすよりキレイな状態だ
ポン酢をかければ脂っこい肉などにぴったり
どんどん野菜をカットすれば「野菜サラダ」に
ただし、「チョップドロップ」は万能ではありません。残念ながら水分の多いトマトや繊維質が多いレタスなどはカットできません。しかし、キャベツやキュウリ、ピーマンなどのカットできる野菜だけでも美味しいチョップドサラダが作れます。
付属レシピでは、キュウリ、ニンジン、キャベツ、パプリカなどを入れていますが、カットできる野菜なら何でも大丈夫。それらをカットしてから、塩胡椒やドレッシング、マヨネーズなどで味付けするだけで、簡単にサラダが完成です。
好みの野菜を用意する。「チョップドロップ」でカットできない野菜は別入れしよう
固い野菜を下に、キャベツを上にバスケットにセット
入れた野菜がすべて同じぐらいの大きさにカットできた
キドニービーンズをプラスして、ドレッシングで味付けして完成
そのままサラダとして食べてもいいし、パンやトルティーヤなどに巻いて食べるのも手。これも野菜をたっぷりと摂れるレシピです。
サラダをトルティーヤに巻いてみた
ささみやチーズとともにトルティーヤで巻くと立派な一品に
意外にも「お好み焼き」がお手軽に!
個人的に驚いたのが、お好み焼きです。長いもと玉子、小麦粉などは、フードプロセッサー用ブレードで混ぜ合わせることができ、大量のキャベツは、「チョップドロップ」でカットできます。
つまり、ほとんどの工程をこの「マルチプロセッサー」で行えるのです。あとはふたつをボウルなどで混ぜ合わせて、味付けをした上で焼くだけ。1、2人分のお好み焼きが手軽に作れました。お好み焼きだけでなくチヂミなども同じ工程で作ることができます。
山芋や玉子、小麦粉を入れてフードプロセッサーで混ぜる。山芋もすり下ろしたようになる
キャベツを手でちぎってバスケットに入れていく。ある程度小さくしておいたほうがカットしやすい
みじん切りになったキャベツ。さきほどの出汁とボウルで混ぜる
桜エビや揚げ玉、紅ショウガなどをプラスして混ぜていく
あとはホットプレートやフライパンで焼くだけだ
今回、「野菜を食べる」ことに注目して、フィリップスの「マルチチョッパー」を使ってみました。野菜メニューだけでなく、ハンバーグを捏ねたり、キーマカレーの仕込みなどもでき、マルチに活躍できます。
また、コンパクトなので、台所でかさばらないのも魅力。まだフードプロセッサーを持っていないという方、毎日のメニューに野菜を増やしたいと考えている方に、オススメです。
(取材・文/コヤマタカヒロ)
こやまたかひろ/エディター、ライター
PCやタブレット、スマートフォンなどのデジタルギアからオーブンレンジ、炊飯器、ロボット掃除機などの白物家電までカバー。実際に製品を使い、その体験を活かした原稿を手掛ける。スペックからは見えない使い勝手などを解説する。
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