■初のトリプルカメラを搭載。気になる画質は?
機能面で大きく進化したのがカメラ。Phone(2a)はメイン(5000万画素)+超広角(5000万画素)の2眼でしたが、Phone(3a)はメイン(5000万画素)+望遠(5000万画素)+超広角(800万画素)の3眼に。望遠は光学2倍ズームで撮影できるほか、4倍も光学ズーム相当の画質で撮影可能。デジタルズームと組み合わせた「ウルトラズーム」は、被写体を最大30倍まで引き寄せられます。
▲超広角(0.6倍)で撮影
▲メイン(1倍)で撮影
▲望遠(2倍)で撮影。やや色は浅くなった
▲5000万画素で捉えた画像の一部を切り出す形で、4倍もロスレスで撮影可能
▲最大の30倍ズームでも、結構鮮明に写った
実際に撮ってみると、画質は明るく、スッキリとした色合いで、気持ちよく撮影を楽しめそうです。
▲背景ボケもナチュラル
▲夜景モードは明るく撮れるが、緑っぽく写るのが気になった
■新機能「Essential Space」は、なんだか役立ちそうな印象
Phone(3a)の右側面には「Essential Key」という新しいボタンが追加されています。これを押すとスクリーンショットが撮れて、メモを添えて保存することができる仕組み。長押しするとボイスメモを録音できます。2回押すと「Essential Space」にアクセスでき、保存されたメモ一覧を確認できます。メモはAIによって自動で整理され、ユーザーに合った提案やアクションプランを生成してくれます。例えば、気になる製品についてメモしておけば、その発売日を知らせてくれたり、お店の営業時間がわかったりする趣向です。
▲電源ボタンの下に「Essential Key」という新しいボタンを追加
▲これを押すとスクショが取れて、メモを追加して保存できる
▲保存した情報は「Essential Space」に自動で整理される
もちろん、GoogleのAI機能にも対応しています。電源ボタンを長押しすると「Gemini」が起動し、チャット形式で、知りたいことを調べることが可能。画面下のバーを長押しして「かこって検索」を起動することもできます。
ChatGPTとの連携機能も引き続き搭載されています。「ChatGPT」アプリをインストールしておけば、スクショ、ブラウザ画面などのコピーの共有メニューから素早くChatGPTにアクセスすることができます。
▲気になるWebページなどから素早くChatGPTにアクセスできる
Phone(3a)のAI機能はまだ少ないものの直感的に使えることが魅力。新たに搭載された「Essential Space」やNothingオリジナルの「ギャラリー」アプリは、ユーザーの声を聞きつつ、今後アップデートしていくそうなので、新たなAI機能が追加されることも期待できそうです。
■サクサク操作でき、電池持ちにも不安はない
プロセッサーには「Snapdragon 7s Gen 3」を採用。クアルコム社製のミドルハイ向けのチップセットです。前モデルのPhone(2a)は「MediaTek 7200 Pro」を採用していましたが、それより最大33%の高速化が図られ、とりわけAIの処理性能が向上しているとのこと。筆者は数日使っただけですが、サクサクと操作でき、反応が鈍くなったり、熱くなったりすることもありません。
バッテリーは5000mAh。Snapdragon 7s Gen 3の省電力機能とPhone(3a)への最適化によって、電池効率も向上。フル充電で最大2日間の連続使用が見込めるそう。実際に使ってみたところ、電池持ちはよく、多少ヘヴィに使っても、1日で電池が切れてしまう心配はなさそうです。50Wの急速充電(充電器は別売)にも対応しています。
































