■独自の生成AI機能も充実
オンデバイスのAI機能が充実していることも魅力。例えば、ブラウザで開いたウェブ記事を簡単に要約でき、「レコーダー」アプリはリアルタイムの文字起こしが可能で、要約にも対応。「電話」アプリではリアルタイムの翻訳まで利用できます。
▲「Chrome」でウェブ記事を表示させて、共有メニューから「AI記事の要約」を選択するだけで、記事が要約される。じっくり読んでいる時間がなく、内容をざっと把握したいときに便利そうだ
▲通話中のリアルタイム翻訳にも対応。主要な言語に対応しており、事前のダウンロードが必要
Zenfone独自の画像管理アプリ「ギャラリー」では、画像の中の不要なものを削除する「AI消しゴム」、ピンボケを補正して、鮮明度の高い写真を生成する「AIピンボケ補正」も利用可能。ただしこれらの補正は、Android標準の「フォト」アプリでもできるので、どちらを便利と思うがユーザー次第といったところ。ほかに、自分好みの壁紙をAIが生成してくれる機能も搭載されています。
▲「AI消しゴム」は消去する物の認識は的確だが、それに置き換わる画像の生成は今一歩という印象。ベータ版らしいので、今後のアップデートに期待したい
▲「AIピンボケ補正」は満足がいく仕上がり。スマホに取り込んだ古い画像でも利用できる
■おサイフケータイ、eSIMにも対応
Zenfone 12 Ultraは通信キャリアは取り扱わないSIMフリーモデルですが、国内全キャリアのネットワークに対応し、ドコモだけが使う「n79」という5Gの帯域にも対応しています。本機からeSIMにも対応したため、nanoSIM+eSIMという組み合わせで2回線を併用することも可能に。おサイフケータイにも対応し、IP65、IP68の防水・防塵仕様も備えています。
▲SIMスロットに2枚のnanoSIMを装着できるが、2枚目のnanoSIMの代わりにeSIMを使うことができる
▲本体にFeliCaのロゴはないが、おサイフケータイに対応。マイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書)にも対応予定
バッテリーは5500mAhで、最大65Wの急速充電と、最大15Wのワイヤレス充電に対応。パフォーマンスと電池持ちのどちらを優先するかを設定できる「システムモード」があり、パフォーマンスを優先するモードにすると、そもそも高いベンチマークスコアがグンと上がりました。オンラインゲームなどを楽しみたいヘヴィユーザーも満足できること請け合いです。
▲システムモードの初期設定は「ダイナミック」。パフォーマンスを重視するモードや省電力モードに切り替えられる。充電時の電池への負担を軽減し、電池の寿命を延ばす設定も可能
▲「高性能」モードに切り替えて、「Geekbench6」というアプリでベンチマークを測定してみた。ハイエンドスマホの中でも非常に高いスコアを記録した
Zenfone 12 Ultraはハイエンドでありながら、迷わずに使いこなせました。使い続けるうちに、ホーム画面をカスタマイズしたり、背面をダブルタップしてスクショが撮れたり、簡単に起動できる片手モードなども発見し、より快適に使えるようになりました。基本的な機能を長く快適に使いたい人や、ミドルレンジを卒業し、初めてハイエンドを使ってみようという人にも最適な1台になりそうですよ。
>> ASUS
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
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