【ヒットの予感(1/4)】ハイアール アジア伊藤嘉明インタビュー

今、最も熱い家電メーカーとして注目を浴びているのがハイアールアジアだ。今年行われた二度の発表会では、世界最小の洗濯機「コトン」やプロトタイプながら液晶搭載の冷蔵庫、透明の洗濯機、さらにはR2-D2(実寸サイズ)冷蔵庫を発表したほか、家電メーカーの新たな活路として、コンテンツサービスを使ったサブスクリプションビジネス(定額ビジネス)の構想を打ち出すなど、世の中へ新たな家電メーカービジネスを提案し始めている。

そんなハイアールアジアを牽引するのが、CEOである伊藤嘉明氏だ。伊藤氏はこれまでさまざまな業種を渡り歩き、これまでの慣習や常識に捉われない新しいやり方を取り入れることで、各業種で多くの実績やヒットを作り出して来たことで知られる。すでに、ハイアールアジアでも、前身である三洋電機時代から15年に渡り苦しんできた赤字を就任から1年であっという間に黒字化させるという偉業を成し遂げた。

今回はそんな伊藤氏の「ヒットの方程式」を全4回に渡って探っていきたい。伊藤氏のビジネスは常に「新参者」「よそ者」だからこそ実現できるという思想に基づいている。そんな思想にたどり着いた要因は、幼少期から学生時代の体験にあったようだ。

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