格闘家・青木真也の「ムダなきモノ選び術」【1】

■「枕とか飯とか気にした時点で、アウェーが本当にアウェーになる」

-最近はずっと白のショートスパッツで試合をされていますが、そこはこだわっている部分でしょうか。練習中のウェアを選ぶ基準も教えて下さい。

 

青木 白いスパッツっていうのはこだわっていますね。これは世代的な部分もあると思うんですけど、90年代、00年代の格闘技を観てきた僕にとっては真剣勝負の象徴なんですよね。黒じゃなくて、白。ルーズじゃなくてタイトみたいなのが。パンツ一丁で稼いでいるっていう感じもあって、僕の中では凄くカッコいいんですよ。練習着は極端に言えば破れなければいいっていうぐらいですかね。下はスパッツで。上はコンプレッション系のピタピタしたやつは苦手ですね。なんかマッチョでファイターっぽいじゃないですか(笑)

 

-マッチョっぽいのはダメなんですね(笑)

 

青木 上がゆるくて、下がスパッツってダサいじゃないですか。凄く弱そうだし(笑)。でも、それがいいというか。上はピタッとしていて、下はボードショーツみたいなルーズなシルエットのほうが、世間のMMAファイターのイメージに近いと思うんですけど、僕はそれは嫌で。ダサくていいんですよ。ダサいのがカッコいいんですよね。

 

ー青木さんは海外での試合が多いですが、海外遠征時に欠かさず持っていくものなどはありますか? 日本から食事を持っていく、寝具を持っていくというアスリートの方もいると思うんですが。

 

青木 睡眠と食事が大切だっていうはその通りだと思います。だからこそ、僕は気にしないし、何も持っていきません。寝ろって言われたところで寝ることができて、現地の食事をとって試合ができるヤツが一番強いと思っているから。なんでもこいよっていうヤツじゃないと格闘技は勝てない。枕とか飯とか気にした時点で、アウェーが本当にアウェーになるし、負けですよ。与えられた環境でやるしかない。気にしないから、僕は海外の試合で苦労したことないですもん。

どんな仕事でもそうですけど、環境を整えることばっかり考えてたら海外で働くことがストレスになっちゃうじゃないですか。何が来ても大丈夫っていうスタンスにしたほうが絶対強いですよ。

 

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(文/神津文人 写真/伊藤恵一)

こうづふみひと/エディター、ライター

こうづふみひと/エディター、ライター

カルチャー誌ファッション誌、モノ誌とメンズ誌の編集部を渡り歩いてフリーランスに。現在はフィットネス関連、スニーカー関連を中心に雑誌やWebメディアで執筆中。『青トレ:青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)にも携わった。

 

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