ガジェット視点で2024年を先取り予測。覚えておきたいデジタル系注目トピックス5選

【&GPゆく年くる年ー2024年先取り情報】

2023年を駆け抜けた皆さんの目の前には、もう「2024年」が両手を広げて待っています。本稿では、トレンドの移り変わりが速い「IT・ガジェット」のジャンルにおいて、どんな変化が起こっていくのかを大胆予想。今から注目しておきたいトピックスとして、5つの話題をピックアップして紹介しましょう。

 

1.「Apple Vision Pro」の登場でMR製品が話題に

複合現実(MR)用のヘッドセットの本命とも言えるAppleの「Apple Vision Pro」が発売されます。本製品は、23年6月に開催されたWWDC23にて発表されていた製品で、24年の早いタイミングに米国で、同年後半にその他の国でも販売開始となる予定。

Apple Vision Pro

▲「Apple Vision Pro」

複合現実とは、要するに現実空間の映像の中にVRのコンテンツが重なった状態で表示される技術・体験のこと。ヘッドセットを装着した状態で、カメラで取り込んだ部屋の映像を見ながら、そこに仮想のコンテンツを重ねていくような体験が整うわけです。

23年には既に「Meta Quest 3」がこのジャンルの主力製品として登場していて、例えば、部屋の空間のなかで、シューティングゲームの映像が混ざってきたりします。また、ピアノの鍵盤に映像としてピアノロール(弾く位置と長さを示す棒状の表示)が重なるようなコンテンツを使えば、楽譜が読めなくても多少ピアノ弾きを楽しめるでしょう。

一方、Appleは、Apple Vision Proについては、単なるXRデバイスではなく、「空間コンピュータ」としてのブランディングが強調されており、ゲームやエンターテインメントに特化したMRヘッドセットという側面だけでなく、PCの延長上にある体験への期待も併せ持ちます。

機能面としては、視線や指の動きで機器を操作できてコントローラーが不要であったり、装着している人の表情が、周囲の人から確認できるよう外側にもモニターが備わっているなどがユニーク。また、「iPhone 15 Pro」シリーズでも撮影できる「空間ビデオ」のビューワーとしての役割も兼ねるので、動画クリエーターやアーリーアダプターの方ならば、ぜひ注目しておきたいところ。

ただしその価格は、相場にもよりますが、日本円で50万円前後になる見込み。まだまだ一家に一台はなかなか現実的ではないでしょう。選択肢が出揃ったところで、これまで様子見だったけれども改めて「Meta Quest 3」(7万8000円〜)が欲しくなった、という人も増えるかもしれませんね。

 

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