■散歩が楽しくなるカメラ。「X-M5」は日常を切り取る良き相棒だ
軽量コンパクトな「X-M5」には、普段から持ち歩きたくなる魅力があります。カメラを持って散歩していると、何気ない日常が少し特別に感じられ、つい写真を撮りたくなります。
▲ シャッタースピード1/900秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ
夕方の西日がきれいだなと思い、思わずシャッターを切りました。「X-M5」を持ち歩いていることで、いつもの風景が少し特別に感じられます。
「XF27mmF2.8」は、逆光耐性が決して弱いわけではありませんが、強い光が直接当たるとフレアが発生します。それもまた、写真の良い味わいとして楽しめるポイントだと感じました。
▲ シャッタースピード1/1250秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:クラシッククローム
差し込む光とドライバーのシルエットには、思わずドラマ性を感じます。「クラシッククローム」の落ち着いた雰囲気が、光と影のコントラストをさらに鮮明に引き立てています。
▲ シャッタースピード1/120秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:クラシッククローム
▲ シャッタースピード1/1100秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:クラシッククローム
▲シャッタースピード1/4000秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:ACROS
▲ シャッタースピード1/70秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ
今回の撮影では、好きなフィルムシミュレーションをいろいろ試しながら、シーンに合わせて切り替えてみました。
中でも、ちょっとレトロな看板には「ノスタルジックネガ」がすごくしっくりきます。叙情的な雰囲気が絶妙で、思わず「これだ!」と感じました。
▲ シャッタースピード1/250秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:クラシッククローム
ピントが合っていない写真なんですが、あとで見返してみたら、なぜかすごく印象に残っている1枚でした。
「クラシッククローム」の渋い色合いと、ピントが外れたことで出てきたレトロな雰囲気が、なんとも言えない味わいになっている気がします。こういうの、撮ったときは気づかないんですよね。
▲ シャッタースピード1/125秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:クラシッククローム
ガラスの反射が入り込んで、不思議な雰囲気の写真になりました。
普通なら複雑な反射でごちゃごちゃしそうなところですが、「クラシッククローム」の落ち着いた色調が効いて、意外と良い感じにまとまっています。こういうのを見ると、やっぱりフィルムシミュレーションってすごいなと思いますね。
▲ シャッタースピード1/420秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:ACROS
▲ シャッタースピード1/4000秒、F2.8、ISO160、WB Auto、フィルムシミュレーション:クラシッククローム
特に変わったことのない、なんてことのない風景なんですけど、「X-M5」と一緒に歩いていると、なぜか新鮮に見えるんですよね。
光と影のコントラストが繊細に表現できるのは、このコンパクトさでありながら、しっかりした性能を持っているカメラとレンズのおかげだと思います。やっぱり良い道具って、日常の景色をちょっとだけ特別にしてくれるんだなあと感じます。
■初心者にもおすすめ。日常を切り取る「X-M5」で新しい発見を

「X-M5」は、軽くてコンパクトなボディにクラシカルなデザインを備えた、なんとも魅力的なカメラです。さらに「XF27mmF2.8 R WR」みたいな小型レンズと組み合わせると、日常を切り取るスナップシューターとして抜群の相性を発揮します。
中でも、富士フイルムらしいフィルムシミュレーションが、何気ないシーンを特別な一枚に変えてくれるところが本当に印象的です。
本機はXシリーズの初めての一台としてはもちろん、他のXシリーズのサブカメラとしても十分に活躍してくれると思います。スマホでは味わえない奥行きや質感を持ちつつ、軽くて持ち運びやすいところも初心者におすすめできるポイントですね。日常のちょっとした瞬間も、「X-M5」と一緒なら新しい発見があるかもしれません。
次回は、動画機能やポートレート撮影を通して、「X-M5」の魅力をさらに深掘りします。お楽しみに!
>> 趣味カメラの世界
<取材・文/田中利幸 モデル/マナ(@_97ma09) 取材協力/富士フイルムイメージングシステムズ>
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