散歩ついでにスマホ以上の写真をサクッと撮る。FUJIFILM「X-M5」は日常を充実させるカメラだ

■動画機能の実力は? 実際に使ってみた感想

「X-M5」は、Vlogや動画撮影でも注目されていますが、実際に撮影してみると、スチール撮影でも手軽に高画質な写真が撮れるカメラだと実感しました。 スナップでもポートレートでも、しっかり頼れる相棒になってくれます。

とはいえ、やっぱり動画機能も気になるところ。 というわけで、ちょっとだけ試してみました! そのあたりをサクッと紹介していきます。

今っぽい機能として、9:16の縦構図で撮れるショート動画モードがあったので試してみました。 横で撮ってから後でトリミングするのとは違って、撮影時点でしっかり構図を決められるのが便利! なんというか、「最初から縦で撮れる安心感」があるんですよね。

AFもかなり優秀で、人物をしっかり追いかけてくれる。 しかも、後ろ姿でも意外とピントが合ってる場面が多くてビックリしました。人物の動きに対する追従性が思った以上にしっかりしてる。 これなら、歩いているシーンとかも安心して撮れそうです。

スチール撮影ではそこまで気にならなかったのですが、動画撮影になるとボディ内手ブレ補正がないのが、ちょっと気になりました。とはいえ、電子式の手ブレ補正はしっかり機能してくれるので、このコンパクトなボディにそこまで求めるのは、ちょっとぜいたくかもしれません。

ただ、電子式の手ブレ補正を使うと画角がクロップされるので、どっちを取るかは悩ましいところ。手ブレ補正が内蔵されたレンズを選ぶという手もあるので、状況に応じてうまく使い分けるのが良さそうです。

■価格と性能のベストバランス。「X-M5」は、日常の相棒としてまさに理想的な一台だ

「X-M5」は、その小型軽量なボディと高画質な描写力で、日常の撮影をもっと楽しく、もっと手軽にしてくれるカメラだと感じました。 「XF27mmF2.8 R WR」との組み合わせなら、街歩きやスナップ的なポートレート撮影にもぴったり。自然なボケ感とフィルムシミュレーションの豊かさで、なんでもない一枚がグッと雰囲気のある写真になるんです。

動画機能もバッチリ搭載しつつ、クラシカルな操作感と富士フイルムらしい色彩表現がしっかり活きているのも魅力的。 「Xシリーズの大きなカメラを持ってるけど、もうちょっと気軽に撮りたいな〜」なんて人にも、サブ機としてちょうど良さそうです。

「X-M5」は、日常の何気ない瞬間から、ここぞという特別なシーンまで、どこにでも連れていきたくなる一台。 これが手元にあれば、撮るのがもっと楽しくなること間違いなしです!

>> FUJIFILM「X-M5」

>> 趣味カメラの世界

<取材・文/田中利幸 モデル/マナ(@_97ma09) 取材協力/富士フイルムイメージングシステムズ>

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