2011年の「FinePix X100」発売を皮切りに、APS-Cフォーマットとラージフォーマットの二刀流で「Xシリーズ/GFXシリーズ」を展開する富士フイルムに大型新人が誕生。命名「FUJIFILM GFX100RF」が、これまで以上に“ディテールにこだわる理由”を直撃取材した!
「まず「GFX100RF」開発の背景と企画主旨をお話します」と語るのは、富士フイルム 商品企画グループの米田泰治さんだ。
「フルサイズより大きなラージフォーマットイメージセンサーを搭載する「GFX」シリーズは2017年発売の「GFX 50S」に始まり、新製品「GFX100RF」で8機種目になります。その商品素性から商業、学術ニーズの多かったGFXですが、ラインナップの多角化を進めるなかで「もっと多くの写真愛好家に使ってほしい!」という願いを込めて開発したのが、小型軽量&レンズ一体型の「GFX100RF」です」。
どうやら『レンズ交換式はニコンやキヤノン』というユーザーでも「これだけは別腹」とばかり(笑)にコンパクトデジカメ「X100」シリーズを愛用する実態があるらしい。ということは「GFXシリーズでもこのポジションを狙えるはず!」。
富士フイルムにとって中判サイズ(ラージフォーマット)はフィルム時代からの得意ジャンル。写真館での家族写真、入学卒業式の記念写真、観光地の集合写真などなど、誰しもが意識しないうちに、富士フイルム製カメラの被写体となっていたのだ。そう考えればラージフォーマットデジカメを手掛けることは、富士フイルムの運命、はたまた宿命なのである。
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