2025年テレビ市場の主役はミニLED液晶!? ハイセンス、レグザ、TCL、注目3社の最新動向と狙い目モデル

近年、液晶テレビの画質を大きく進化させているのが「MiniLED(ミニLED)」です。MiniLEDとは、従来の液晶テレビに使われていたLED光源を小型化した上で数百〜数千単位で搭載することで、高輝度化とともにコントラストや黒の表現力も向上させる技術になります。

特に国内シェア3位と日本市場でも絶大な人気を誇る海外メーカーのハイセンス、国内シェア1位のレグザ、そしてグローバル市場でその名を轟かせる国内シェア4位のTCLらが積極的に採用。高画質のハイエンドモデルのみならず、コスパ重視の10万円以下のテレビでも明るく鮮やかな高画質を実現する技術として注目を集めています。

この記事では2025年最新注目モデルから、これまでに新製品を発表した人気3ブランドの今年の売れ筋予想モデルを解説していきます。

 

■10万円台半ばのハイセンス「U8R」シリーズは大ヒットの予感あり

まずは中国ブランドのハイセンスから。2017年に旧東芝のTV事業(現・TVS REGZA社)を買収して以来、レグザと共同開発した高画質エンジンを取り入れ、日本市場でもハイコスパなブランドとして知られています。

▲2024年には日本でもシェア3位に上り詰めたハイセンス

2025年の新モデルでは、フラッグシップモデルの「U9Rシリーズ」がMini-LED Xバックライト技術により、最大輝度107%、バックライト分割数倍1.44倍に高輝度化。また昨年の大ヒット機「U8N」の後継にあたる「U8Rシリーズ」がMini-LED Proにより輝度を1.67倍、エリア分割数最大6倍と大幅性能アップ。両シリーズとも映り込み防止とハロー低減技術も投入しているところもポイントです。そして10万円以下の価格を期待できるスタンダード機の「U7Rシリーズ」もついにMiniLED化を果たし、輝度は1.86倍に向上しています。

▲ハイセンスの2025年のテレビラインナップーズ

▲上段がハイセンスの2025年モデルU9R、U8R、U7Rシリーズ

輝度性能とコスパ重視で大ヒットとなった昨年モデルから、さらにスペックを引き上げてきただけでなく、ハイセンス独自の高画質エンジン「HI-VIEW AIエンジン PRO」、そして立体音響対応など、スピーカー構成まで性能アップ。特に10万円台中盤の価格になる「U8R」シリーズは、大ヒットの予感アリです。

 

【次ページ】レグザ、TCLの動向は…

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