「ヂェン先生の日常着」という台湾の服飾ブランドをご存知でしょうか。
特に2010年代以降、日本でも感度の高い女性たちの間で大ブレイクとなった「ヂェン先生」こと鄭惠中(台:ヂェン・ホェチョン)さんによるブランドで、着心地の良い自由にくつろぐための衣服ばかりを発表しています。
▲2010年代以降、感度の高い日本人女性の間で大ブレイクとなりました
▲着心地の良さだけでなく、自由で平和で欲張らないのも「ヂェン先生の日常着」の特徴です
ブランドのタグはなく、アトリエで服を買った際の袋は、お菓子やお茶などの進物などの使い回し。多くのファッションブランドの真逆をゆくような姿勢で、必要以上の付加価値を衣服に持たせず、あくまでも「日常着」を貫くブランドです。
それでいて、実に繊細なパターンの日常着たちは、着る人のプロポーションをカバーするものでもあり、ユニセックスで着こなせるアイテムばかり。つまり、ブランドよりも「着る人とその生活」を優先させているようにも感じます。
筆者は当初、台湾に行く度に「妻へのお土産」として「ヂェン先生の日常着」を買っていましたが、たまたま買ったものがオーバーサイズだったため、筆者自身が着ることに。すると、その着心地の良さ、ビビッドなカラーリングに筆者のほうがどハマりし、今では妻よりも多く「ヂェン先生の日常着」を着るようになりました。
ただし、日本の男性の間ではまだまだ未知なる「ヂェン先生の日常着」。今回は台湾・中和にあるヂェン先生のアトリエを訪ね、今日に至るまでのストーリーと、服飾に込める思いをご本人に聞きました。














