【LCC大攻略2025】
LCCは、旅をぐっと身近にしてくれます。価格が抑えられるからこそ、思い立ったときに気軽に飛べるのが魅力です。一方で、機内持ち込みのサイズや重さの制限、追加料金の仕組みなど“クセ”のあるルールがあるのも事実。ここを理解して使いこなせるかどうかで、快適さもコストも大きく変わります。
そこで今回は、LCCをよく利用している4人のトラベラーと、旅の荷物へのこだわりは並々ならぬものがあるデザイナーの計5人に話を聞きました。普段使っているメインバッグとその理由、必ず持って行く物、機内での過ごし方、そしてチケットをお得に取るコツまで。初めてのLCC旅でもすぐに役立つ知恵が詰まっています。
■航空券は“下がるまで待つ”。情報量こそ旅の強さ
タカイちゃん(旅するタカイちゃん)
革を使ったバッグなどを製造・販売する新進工房の動画編集をしつつ、自身で旅動画も制作。編集作業の合間や有給休暇中に飛び立ち、訪れた国をテーマに動画化している。短期の海外旅行を高頻度で楽しむスタイルが特徴。
▼ワークマン「ジョイントトートバッグ エキスパートエディション」、新進工房「Tri」
▲左|ワークマン「ジョイントトートバッグ エキスパートエディション」(1900円) 右|新進工房「Tri」(2万4000円)
この2バッグで1〜2泊の海外旅行をまかなっています。どちらもLCCの機内持ち込みサイズに収まるため、預け入れ荷物の手続きが不要になり移動がスムーズです。「Tri」にはパスポートやハンカチなどすぐ取り出したい物を、その他の荷物は「ジョイントトートバッグ」へ。撥水加工の軽量素材で、細かい仕分けポケットが多く使い勝手がよいのも気に入っています。
▼旅の必携品
旅先で体調を崩すと行動が制限されてしまいますが、特に酔い止めは必需品。ベトナムでタクシーに酔った経験があり、それ以来忘れないようにしています。空のペットボトル(または水筒)も欠かせません。LCCでは飲み物が提供されないことが多いため、保安検査までは空の状態で持ち、検査後に給水機で水を汲んで機内へ持ち込むのがルーティンになっています。
▼旅のコツ
とにかく事前の情報収集を徹底。飛行機レビューや渡航先の情報を調べることが備えになり、結果的にお得な予約につながります。航空券も、スカイスキャナーとTrip.comの価格を毎日チェックし、理想の金額に達するまで粘り強く待ちます。
■いかに“機内持ち込み”に収めるかが鍵
タナカタケシ(タナカタケシ / Takeshi TANAKA)
「円安の今でも、工夫すれば安く海外へ行ける」をテーマに、お得な海外旅行術を発信するローコスト・トラベラー。英語が話せなくても、徹底的にコスパ良く旅を楽しむスタイルが支持されている。
▼LEGEND WALKER「4043-39 SS-サイズ ソフトケース」(1万1880円)

ソフトケースなのですが、そのかわり重量は1.8kg。自分で機内に持ち込む前提のため、堅牢性より軽さを優先しています。キャスター式のため背負う必要がなく、扱いやすさも理由の一つです。以前はフレーム式のハードスーツケースを使っていましたが、壊れたり盗難のリスクが高いのは預け入れ荷物のときだと気づき、軽量ソフトタイプに切り替えました。このサイズで2kgを切るソフトケースが少なかったことも決め手です。
▼旅の必携品
速乾性のインナーやTシャツとダイソーの樹脂製水筒。衣類は薄くて軽く、洗濯しても半日で乾くため、長旅でも枚数を抑えられます。水筒はダイソーの樹脂製の500mlサイズをティーバッグとセットで使用。保安検査時は空にし、検査後に給水器でお茶を作って機内へ持ち込みます。軽さと安さが決め手で、紛失や破損の心配があっても気軽に使える点も気に入っています。
▼旅のコツ
LCCはセール時こそ注意が必要です。運賃は大きく下がっていても、預け入れ荷物の料金は据え置きのままということがあり、「航空券より荷物代の方が高くなる」ケースもあります。無料範囲の機内持ち込みに収められるかは、旅行費用を抑えるうえで大きなポイント。各社の「預け入れ荷物無料」キャンペーンも見逃さないようにしています。
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