旅系YouTuber5人に聞いた! LCC旅のメインバッグ&必携品と“旅のコツ”

■“行きは節約・帰りは安心”を叶える2バッグ運用

ema(派遣主婦emaのひとり旅 ema's solotravel
弾丸ひとり旅を楽しむYouTuber。LCCを気軽に使いつつ、ANA・JAL上級会員としての経験も交え、短い旅でも快適に過ごす工夫を発信している。

 

 

▼無印良品「肩の負担を軽くする 撥水上から開くリュックサック」、サンパーシー「キャスター付きキャリーバッグ 40L」

▲左|無印良品「肩の負担を軽くする 撥水上から開くリュックサック」(5980円) 右|サンパーシー「キャスター付きキャリーバッグ 40L」(実勢価格2520円)

無印のリュックとコンパクトになるキャリーバッグを組み合わせて使っています。無印のリュックは大容量で収納が多く、出し入れがしやすいところが魅力。最も気に入っているのは、このキャリーバッグとの相性が抜群に良い点です。

キャリーバッグは折り畳める布製で軽量ですが、強度が不安なため樹脂製のボックスを中に入れて運用。割れ物や液体のお土産を入れても安心できます。そしてこの「樹脂製ボックス入りキャリーバッグ」がリュックに収まることがポイント。行きは衣類を入れたボックスと折り畳んだキャリーバッグをリュックに収納して機内持ち込みにし、預け入れ荷物の料金を節約。帰りはキャリーバッグにお土産を詰めて預け入れ荷物として活用します。

▼旅の必携品

LCC旅に欠かせないものと言えば、パシュミナ素材を使ったストールとノイズキャンセリングイヤホン。ストールは膝掛けとして使え、畳むと非常にコンパクトに。「AirPods Pro」は機内の騒音を軽減してくれるので必須ですね。深夜便ではホットアイマスクと併用で、しっかり休めるようにしています。

▼旅のコツ

座席指定は惜しまず行うこと。深夜便は窓側、日中は通路側を選択。3-3-3配列では真ん中ブロックの通路側を好み、自分が寝てしまっても隣席の人が反対側から出られるため気兼ねなく休めます。入国審査の混雑を避けたいときは早く降機するために前方席を、6時間以上の長距離便では最前列の足元の広い席を選ぶようにしています。

また、空港アクセスの時間帯によっては前泊・後泊やタクシー移動が必要になり、結果的に費用が増えてしまうことがあります。安さだけで選ばず、移動の追加費用が発生しないかまで含めて判断するのがコツです。

■旅に欠かせない“海外利用手数料の低いデビットカード”

スエヒロ旅(スエヒロ旅
アフガニスタンやイラクなど、危険地域・ディープなエリアの旅動画でも人気のトラベラー。これまでで一番感動した絶景はインドのラダック。

 

 

▼Osprey「Farpoint 40」(3万1900円)

スーツケースのように大きく開くため荷物の取り出しがしやすく、バックパックの中が整頓された状態を保ちやすいです。荷物を圧縮するためのベルトが内にも外にも付いているので、荷物の大きさ制限があるLCCを利用する際にも重要なポイントです。
腰のベルトがしっかりしているので長時間の移動でも安定して背負えます。

▼旅の必携品

サングラスとアイマスクは必ず持っていきます。強い日差しの地域ではサングラスが欠かせず、メガネに取り付けるだけでサングラスになるZoff「NIGHT&DAY」(1万1000円)を愛用しています。サングラス越しに眺めたバリ島の夕日は強く印象に残っていますね。アイマスクはLCCの早朝・深夜便での睡眠対策として持参。薄手でかさばらないタイプを選んでいます。

▼旅のコツ

海外利用手数料の低いデビットカード(Wise、Revolutなど)を使用。通常のクレジットカードでは手数料が約3.5%かかりますが、デビットカードなら1%未満の場合もあります。10万円決済すると約3000円の差になり、旅では無視できない大きさだと考えています。

■“快適×防犯×普段づかい”。旅のバッグは三拍子そろってこそ

森井ユカ(baggage by YUKA MORII
旅好きデザイナー。約30カ国・200回渡航。ANA機内誌『翼の王国』で「ニッポン47妖怪さんぽ」を連載中で、日本一周はすでに3周目。旅の道具と旅の技に詳しい。

 

 

▼LeSportsac×ひとりっぷ「URBAN EDITOR'S BACKPACK3」

海外旅行時は主にLeSportsac×ひとりっぷの「URBAN EDITOR'S BACKPACK3」(2万9700円)を使っています。持つ・かける・背負うの3WAY仕様で、イヤホン、のど飴、仕事道具、化粧品セットなどを入れても余裕があり、収納力の高さに助けられています。ロゴが控えめで普段づかいしやすく、ファスナー部分に鍵を取り付けられる仕様も安心です。

▼旅の必携品

Acteon「マイクロファイバー製吸水タオル」(実勢価格:4280円)と水筒です。吸水タオルは2017年にアメリカへ皆既日食を見に行った際から愛用していますが、大胆な柄で気分が上がります。162×75cmの大判サイズのため、バスタオルだけでなくレジャーシートやブランケット代わりにも使えて便利。

水筒は行き先の気候に応じて使い分けており、暑い地域に行くときは保冷力の高いTIGER「真空遮断カスタムボトル 350ml」(現在は販売無し)を、そこまで暑くない地域にはスウェーデンのイケアミュージアムで買ったボトルをセレクト。小まめに給水ポイントで水を汲むようにしています。

▼旅のコツ

これはLCCに限りませんが、防犯対策には特に気を使っています。機内では貴重品をサブバッグに入れたままメインバッグに収納し、フライト中は足元に置くようにしています。メインバッグを荷物棚に入れる場合でも、サブバッグは必ず手元に置き、目の届く位置から離さないようにするのが大事ですね。

*  *  *

話を聞いてわかったのは、LCCを使いこなすことは“我慢する旅”ではないということでした。荷物の持ち方、持ち物の選び方、座席の工夫、チケットの買い方。どの人も、自分なりの基準で「削るところ」と「削らないところ」をはっきりさせることで、快適さとコストのバランスをうまく保っていました。同じLCCでも、目的地も性格も旅行スタイルも違えば、最適な選択肢はそれぞれ変わります。だからこそ、“正解”はひとつではありません。

今回の5つの視点は、LCCビギナーや飛行機旅に慣れていない人はもちろんのこと、すでに何度も利用している人にとっても、自分の旅の基準を見直すヒントになるはず。思い立ったときに気軽に飛べる。そして、無理なく、自分らしく快適に過ごせる。LCCには、そんな自由な旅の可能性があります。

>> 特集【LCC大攻略2025】

<取材・文/山口健壱(GoodsPress Web)>

山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回ってGoodsPress Web編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。

 

 

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