1906年創業の老舗スポーツメーカーが“後発”で挑んだ!意外と知らない人工芝の進化と未来の話

みなさん、「ミズノ」というブランド名を聞いてナニを思い浮かべますか?

やはり、野球やランニングなどのシューズやアパレル、スポーツ用具がメインになると思いますが…実は、野球場やスポーツ施設などの人工芝を開発してるんですよ。知っていました?

そんなワケで、今回は老舗スポーツメーカーとしてもおなじみのミズノが開発する人工芝にフォーカスして、開発担当の方に話を聞いてみました。

■意外と気にしたことのない人口芝ってどうなってる?

▲コチラが一般的に使用される人工芝で、直毛型のロングパイル(芝葉)が特徴

スポーツメーカー・ミズノの人工芝は、野球に関しては野球専用人工芝「MS CRAFT BASEBALL TURF」という商品を展開していて、プロアマ問わずのさまざまな野球場で展開しています。さらに昨今は、耐久性を高めた「MS CRAFT BASEBALL TURF-V」もリリース。

人工芝業界全体の市場でいうと3、4、5番手くらいらしいのですが、野球場に関してはトップシェア。プロ野球においても12球団の本拠地球場のうちの6球場で使用されているということで、そちらもトップシェアだとか。

もちろん野球以外の室内外競技場においても展開をしていて、それぞれのスポーツに特化した人工芝なんかもあったりするんですよ。

人工芝って、実際に手にとって触れる機会は人によって少ないかもしれませんが、あの野球場だったり、アソコの競技場だったり、テレビやネットなどのメディアを通じて、目には触れている可能性は高いカモなんですよね。

ちなみに、人工芝ってパイル(芝葉)、パイルを固定するための土台であるバックシート、充填材と呼ばれるゴムチップ、下地材の4つの構成要素から成り立っています。充填材であるゴムチップ(Field Chip R(Resin))は、日本国内で製造していて、ゴム臭がなく、温度抑制効果という特長があるといいます。

2025年には、ミズノとカネカによって、カネカ生分解性バイオポリマー「Green Planet」を使用した、屋内型人工芝葉と充填材の「生分解性人工芝シリーズ」を共同開発したとのこと。「Green Planet」は、95%以上バイオマス由来の生分解性バイオポリマーを使用しているため、従来の石油由来の充填材や人工芝葉に比べ、石油使用量を大幅に削減でき、環境に配慮しているのだそう。これはスポーツ用途としては世界初の試みなんだとか。充填材も、環境に配慮した成分を使用したものも開発しています。

そんな感じで、昨今の環境問題にも対応しはじめている人工芝。でも、人工芝って、名前は知っているけど、いったいどんなモノなの? そしてミズノはどのように人工芝を開発し、どんな特徴を持っているのか、そして人工芝の未来のカタチとは?

と、いうワケで、今回はミズノ コーポレーション(Mizuno Corporation)内において人工芝開発をおこなっている、グローバルイクイップメントプロダクト部 用具開発課の太田昂貴(おおた こうき)さんに、ミズノの人工芝におけるアレコレを聞いてみました。

【次ページ】なぜ人工芝を作り始めた?

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