「縫って組み立てれば完成するというものを送りました。これをどういうオペレーションで作るか、生産ラインのレイアウトはどうなっているのかを確認するためです。ミシンや品質検査の配置は非常に重要で、製品ができてからチェックするのは当たり前。

現在契約している工場では、全行程の中でパーツができるたびに品質を確認しています。そうやってきちんと作られたパーツを組み立てて、最後に製品全体の品質を確認する。このマメな品質検査が決め手。モノ作りに真摯に取り組んでいることが伝わりました」とケビンは満足げ。
品質の検査に関しては、工場側と素早くコミュニケーションをとれるよう、EVERGOODSスタッフがベトナムに在住しているとも。徹底しています。
▲ホールセール担当のコーディ(左)とCOOのローガン(右)
ローガンによると、アメリカでは旅行用のバッグとしてどんな要素が必要かを考えるけれど、日本のユーザーはデザイン重視でチープに見えない質感の良さを求めているとか。
プロダクトチームが吟味した素材を使い、技術力の高い工場で製造されているとなれば、日本でEVERGOODSが受け入れられつつあるのも納得です。
■既存製品のアップデートを重ね、じっくり新作に取り組む
▲街歩きに便利なスリングとヒップパック
ふたつのバックパックからスタートしたEVERGOODSですが、ヒップパックやダッフルバッグ、スリングなどタイプ違いのバッグがラインナップされるようになりました。アクセサリーもバッグ内の仕分けに便利なポーチがズラリ。
ラインナップの拡充は今後も続くのでしょうか。

「EVERGOODSでは市場にあるモノから課題を見つけて改善して、より使いやすく完成度の高いモノを作り込んでいます。この姿勢はEVERGOODSファンもよくわかっていて、いろいろなリクエストが届くんですよ」とローガン。
「EVERGOODS、まだこういうのは作ってないよね。作ってほしいね」「他社の製品を使っているけど、EVERGOODSにはもっといいものを作ってほしい」なんて声が届くそう。
こうした声はケビンも理解を示していますが、やたらめったら新製品を開発するつもりはないと言います。
「新しいモノも作るけれど、同時に今ある製品をよりよいものにアップデートして完成度を高めることも重要。製品にはそれぞれ個性があるので、それを念頭に置いた上で、何を増やしていくか慎重に考えないとね」(ケビン)

シーズンごとに新製品を投入してラインナップを拡充させるブランドがあります。商品選びの楽しさはありますが、膨大な商品から自分にあったバッグを選ぶのはかなり悩ましい側面も。
「EVERGOODSの製品は、旅行のため、通勤のためなど目的をもって選んでほしいと考えています。ラインナップが増えすぎると選びにくくなるし、品質を維持できなくなる危険も高まります。だからラインナップを拡充するにしてもゆっくり、ゆっくり。アップデートを中心に、じっくり増やしていきたいですね」(ケビン)
(グローバル展開についての考えやバックパックの設計思想などが語られる前編も公開中です)
>> EVERGOODS
>> サンウエスト
<取材・文/大森弘恵 写真/逢坂 聡>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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