◾️5代目が守る、120年以上変わらぬ「手焼き」の味
▲運が良ければ焼いている姿を見られるかも
「手作業だから、いつも同じように焼けるとは限らないんです。気温や湿度によって仕上がりが違うので、状況に合わせて焼き方を変えています。これは経験ですね」
そう話すのは、5代目店主・山之城 威(やまのじょう たけし)さん。年季の入った型で、こまめに位置を変えながら手焼きで仕上げていきます。変わらない味だからこそ、親子4世代で通う常連も多いのだそう。
▲ずっと見ていたくなる職人技
「おじいちゃん、おばあちゃんに連れられて来ていた子が、大人になって今度は自分の子どもや孫を連れて来てくれるんです。いまは離れたところに住んでいても“食べたくなって買いに来ました”って足を運んでくださる方もいて、それがうれしいですね」
淡々と手を動かしている山之城さんですが、この話になると少し声を弾ませていたのが印象的でした。
◾️上品な甘さの「釣鐘まんじゅう」
▲1個180円
名物の「釣鐘まんじゅう」は、丁寧に炊き上げた自家製のこしあんをカステラ生地で包んだもの。半分に割ってみると、艶やかなこしあんがぎっしりと詰まっています。
▲しっとりきめ細やかなカステラ生地
小豆の風味が立っていて、口の中で優しくとろけていきます。こしあんとカステラがしっとりと馴染んでいて、ずっしりしているのに軽やかな口当たり。緑茶はもちろん濃いめのブラックコーヒーともよく合い、お茶請けにぴったりです。
◾️もっちりふわふわ「釣鐘カステラ」
▲250g入り600円
この日、山之城さんが焼いていたのが、もちもちとやわらかな食感が人気の「釣鐘カステラ」。まんじゅうよりも小ぶりなサイズで、砂糖と小麦粉、卵の素朴な味わいが楽しめます。
▲コロンと可愛いひとくちサイズ
指でつまむとふわふわなのに、噛むともっちり。どこか懐かしく、優しい甘さがたまりません。1袋250g入りとボリュームがありますが、なくなるのは一瞬。もう一個、あともう一個とつい食べる手が止まらなくなります。
◾️お土産にぴったりな「釣鐘せんべい」
▲5枚入り350円
同店の和菓子の中で一番日持ちするのが、釣鐘の形を模した「釣鐘せんべい」。賞味期限が未開封で約1か月半~2か月あるので、遠方へのお土産に重宝します。
▲手のひらサイズの大きなせんべい
バリッとした心地よい歯触りと、噛むほどにサクサク砕ける食感。生地に国産ごまが混ぜ込まれていて、香ばしい風味が口の中にふわっと広がります。ごまが苦手な方には、ごまなしの「小釣鐘せんべい」もおすすめですよ。
◾️変わらぬ味で迎えてくれる場所
▲歴史を感じさせる趣ある店内
大きな釣鐘は姿を消しましたが、『総本家釣鐘屋』が守り続ける甘い香りと優しい味は、いまも変わらずそこにあります。四天王寺を訪れた際は、自分へ、そして大切な誰かへのお土産に選んでみてください。
<撮影・文/安達春香>
総本家釣鐘屋
住所:大阪府大阪市天王寺区大道1-5-2
TEL:06-6771-0044
営業時間:平日9:00~18:00、日・祝9:00~17:00
休み:不定休
>> https://tsuriganeya.jp/
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