名車が消えた2022年、電動スポーツマシンも登場する2023年【バイクゆく年くる年】

バイクファンにとって2022年は、メーカーの生産状況が改善した一方で、新たな排出ガス規制の期限となっていたこともあって、生産を終了するモデルも相次ぎました。名車と呼ばれるにふさわしい車種やロングセラーモデルも多く含まれており、残念に思った人も少なくなかったことでしょう。そんなゆく年を振り返りつつ、きたる2023年の期待のモデルを展望します。

 

【生産終了モデル①】ホンダ「CB400 SUPER FOUR」

生産終了のニュースが最もファンに衝撃を与えたのはホンダの「CB400 SUPER FOUR」でしょう。1992年に初代モデルが登場し、30周年という節目に生産を終えることになってしまいました。古くは「NK4」と呼ばれるネイキッドマシンのレースで活躍し、教習車にも採用されるなど、乗りやすさにも定評のあったマシン。名車と呼ぶにふさわしい歴史と乗り味を実現していただけに残念でなりません。

「CB400 SUPER FOUR」の大きな特徴に挙げられるのが「HYPER VTEC」を採用した4気筒エンジン。この機構は開閉するバルブの数が回転数によって切り替わるもので、1999年に採用され、その後何度もバージョンアップが繰り返されました。バルブの数が切り替わってからの高回転でのサウンドは官能的で、乗り手だけでなく聴いている人もグッと来るものです。

このマシンが姿を消したことで、国産の400ccクラスには4気筒エンジンを搭載したマシンがなくなってしまいました。後継モデルについては、色々と噂もありますが、できることなら4気筒のサウンドが官能的なマシンに登場してほしいものです。

 

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