情報獲得の手段を用意する<防災対策2>【自己防衛グッズを見直そう】

【自己防衛グッズを見直そう】

-防災対策2-

避難か待機か…災害直後は“どう行動するべきか”を判断するために情報獲得の手段を用意する

例えば2011年の東日本大震災。発生時に、何事かを理解できた人はいなかったはず。少し後からテレビ映像やラジオから流れ出るアナウンサーの逼迫した声で状況が徐々に分かってきたはず。発災直後は状況が分からず情報が錯綜する。正確な情報収集をして、行動を決めよう。

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何かしらの大きな災害が発生すると、都市あるいは街の機能は麻痺状態に陥る。交通網は寸断され止まる。電話などの通信網は輻湊を起こしたり、それを回避して重要な回線を確保するために通信制限がかけられたりする。

すると今、どこで、何が起こっているのか…、という情報収集は困難を極める。その状況で無闇に行動を起こすと、どこに危険が待ち受けているか分からない。大切なのは正しい情報だ。

その際に、実は最も手軽で、最も強力な武器になるのが、小型ラジオだ。テレビはキー局中心で放送しているが、ラジオならば地元局や地域密着のコミュニティ局があり、細かな状況を伝えてくれることがある。その情報を冷静に分析すれば、避難か待機かの行動を判断できる。ラジオも日常から使えるアイテム。停電するのを前提に、複数の方式で作動するものを用意しておこう。

もし、その災害が寒い時期に発生したら、エアコンの暖房は使えない。カセットガスや灯油を燃料にして暖を取れる手段を用意して、これも日頃使って慣れておくと役に立つ。そして時には、キャンプ用のシュラフも、広げられるものであれば、寝るだけではなく包まって寒さをしのぐギアにもなる。

 

【次ページ】被災後の最新情報は在宅・避難先どちらでも必須

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