「ガラス撥水コーディング剤」3商品、施工直後と1回洗車後の違いを比較【最新人気カー用品ライバル対決!】

【最新人気カー用品ライバル対決!】

撥水性能のポイントはガラスと水滴の間に生じる摩擦抵抗を減らして平滑な被膜を形成すること。最新技術とノウハウが詰まった独自の撥水成分を配合したガラス撥水コーティング剤の実力を検証する。

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台風や夕立など雨量が多くなるこの季節は安全に運転できる視界の確保が重要。雨をビンビンに弾いて走行風で吹き飛ばし、クリアな視界をキープするガラス撥水コーティング剤は雨天ドライブのマストアイテムだ。

各社が独自技術とノウハウでしのぎを削る塗り込みタイプのガラス撥水コーティング剤、3商品の実力をチェック。雨弾き、耐久力、塗り込み作業性を比較してみた。

施工箇所はフロントガラス。運転席側はシュアラスター「ゼロウインドウ スプラッシュ」、中央はソフト99「ぬりぬりガラコDX」、助手席側はクリンビュー「ウルトラハイブリッドドロップ」を塗布する。施工エリアをマスキングテープで仕切り、施工直後と1回洗車後の撥水効果を検証すると、水滴の大きさや流れ方に違いが現れた。

シュアラスターは幅広で広範囲に効率よく塗り込める楕円形のヘッド。1本でフロントガラス約15枚分(他は約10台分)を施工でき、コスパにも優れている。BPMシリコーンが隙間のない平滑な被膜を形成し、ガラス面と水滴の摩擦抵抗を軽減させるというものだ。施工直後、1回洗車後ともに水滴が滑らかに流れ落ち、端のほうの水滴残りもごくわずか。効果は約3ヵ月持続する。

ソフト99は首振りヘッドを採用。ガラス曲面への追従性が高く、手首への負担が少なく楽に塗り込めた。スクエア形状で、ガラスの端までしっかり塗り込めるのでスピーディに作業ができて使いやすい。新技術「SARF」は、高密着成分がガラコの撥水成分のすき間を埋めながらガラスと結合。従来品をはるかに凌ぐ均一で平滑な撥水被膜を形成するというもの。

その効果を実感したのが水滴の落ちるスピードの速さ。静止状態にも関わらずガラス表面を流れ落ちる際の引っ掛かりがまったくない。走行風が加われば、より高い雨弾き効果が得られる。1回洗車後のほうが水滴がよりスムーズに流れるようになったのは驚き。

「驚愕の滑落撥水」を謳うクリンビューの特徴は、丸い水滴を形成すること。1回洗車後でも丸い水滴がコロコロと落ちるので、撥水効果を実感しやすい。水滴が静止時はスムーズに滑落、走行中はしっかり吹き飛ばし、クリアな視界が得られる。

 

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