初代~13代目を振り返りつつ、スニーカー界の大名跡「エア・ジョーダン」を紐解く!【VINTAGEコレクター案内書】

<マイケル・ジョーダンとエア・ジョーダンの軌跡 1963~1992>

1963年2月17日
マイケル・ジョーダンがニューヨークにて生誕。

1984年
米国の名門ノースカロライナ大学を卒業し、NBAドラフトでシカゴ・ブルズに全体3位で指名される。同年、ロサンゼルス五輪にアメリカ代表チームの一員として参加して頭角を現す。

1985年 AJ1
入団1年目からレギュラーに。

1986年
左足を骨折するも、プレーオフでは1試合で63得点を記録。

1987年 AJ2
チームの得点王を獲得。

1988年 AJ3
ナイキから他メーカーへの移籍話が持ち上がる。

1989年 AJ4
ファニータ・ヴァノイと結婚。

1990年 AJ5

1991年 AJ6
ブルズがNBA初制覇を達成。 自身もファイナルMVP受賞。

1992年 AJ7
バルセロナ五輪に、アメリカ代表ドリームチームを率いて参加し、優勝へと導くとともに、自身2度目の金メダルを獲得。ブルズもチーム史上最多67勝を挙げ、ファイナル2連覇を達成。

 

【AIR JORDAN 1】
MJ伝説をともに築き上げたキング・オブ・AJ

NIKE
「AIR JORDAN 1 RETRO HIGH OG【BRED/BANNED 2016】」(ワームトウキョウ販売価格:15万4000円)

マイケル・ジョーダン(以下、MJ)初のシグネチャーモデル。黒×赤の通称【ブルズカラー(ブレッド)】がNBAから規約違反を告げられるも、ナイキが罰金を肩代わりして試合で着用させ続けたという逸話でも有名。カラバリはオリジナル版でも20色以上存在する。

▲上:復刻(2016)、下:オリジナル(1985)。オリジナルと復刻版を並べた際に、誰が見ても分かりやすい差異がシルエット。特にヒールや履き口の角度、スウッシュの大きさは一目瞭然。話のタネとしても覚えておきたい

▼こちらはオリジナル!!

NIKE
「AIR JORDAN 1(1985)」

貴重なフラッシャー付きのデッドストックで、コンディションも良好。カラーも人気の黒×赤ということで市場では300〜400万円もの値が付くとか。(ワームトウキョウ所蔵)

 

【AIR JORDAN 2】
スウッシュが姿を消した、高級思考のイタリアンメイド

NIKE
「AIR JORDAN2RETRO【CHICAGO】」(ワームトウキョウ販売価格:3万7000円)

怪我で悩まされていたMJのために、クッション性と足首のサポートを強化し、イタリアンメイドの高級路線へとシフトした2作目。スウッシュを排し、ウィングロゴはシュータンに配置。19世紀の女性用ブーツから着想を得た流麗なフォルムとフィットを向上させる背面の蛇腹状TPUパーツが異彩を放つ。

 

【AIR JORDAN 3】
3/4カット&ビジブルエア、ジャンプマンと見どころ多数

NIKE
「AIR JORDAN3RETRO」(ワームトウキョウ販売価格:7万7000円)

デザイナーは、“天才”ティンカー・ハットフィールド。3/4カットのフォルムに、ビジブルエアを初搭載 。 さらにはウィングロゴに替わりジャンプマンマークも登場。エレファント柄とも呼ばれる独特のパターンを刻んだトリムなど、後のシリーズには欠かせない要素を凝縮。

 

【AIR JORDAN 4】
その名にFLIGHTを冠し、先進マテリアルで軽さを追求

NIKE
「AIR JORDAN 4 RETRO【FIRE RED 2020】」(ワームトウキョウ販売価格:6万6000円)

軽量スペックのバッシュに冠されていた “FLIGHT” の文字とAJ の象徴ジャンプマンマークがシュータンに並ぶ唯一無二のモデル。 柔軟かつ耐久性に優れたプラスチックラバーやTPUなど先進素材を用いたパーツをアッパーの随所に配備し、前作同様に3/4カットを採用。

 

【AIR JORDAN 5】
シリーズ初のナンバリング、激化する争奪戦は社会現象に

NIKE
「AIR JORDAN 5 RETRO OG【2016】」(ワームトウキョウ販売価格:5万5000円)

モチーフは戦闘機「P-51」。クリアラバーのアウトソールやアッパーのメッシュパネル、クリア樹脂成形のシューレースストッパーなど、革新的な素材使いが近未来感を演出。オリジナル版ではファン垂涎の背番号23が刺繍されたことでブレイク。争奪戦から殺人事件も起きるほどの社会現象に。

 

【AIR JORDAN 6】
MJ悲願の初優勝を支えた初期AJシリーズの集大成

NIKE
「AIR JORDAN 6 RETRO 【2021 CARMINE】」(ワームトウキョウ販売価格:3万3000円)

MJからの要望で“素足感覚”をテーマに開発。インナーブーツを搭載し、低重心に設計されたアッパーはパンチング加工で通気性を確保。ビジブルエアやプラパーツといった過去作の要素に、ラバー製シュータンやポルシェのリアスポイラーにヒントを得たヒールタブなど、最新の意匠が融合。漫画『スラムダンク』の作中で主人公・桜木花道が着用したことでお馴染み。

 

【AIR JORDAN 7】
オリンピックカラーも初登場、さらに進化を遂げた素足感覚

NIKE
「AIR JORDAN 7 RETRO【 CARDINAL】」(ワームトウキョウ販売価格:3万9600円)

ナイキの象徴“ビジブルエア”が姿を消し、同時期に発売された「エア ハラチ」シリーズに搭載されたインナーブーツシステムを採用。ネオプレン素材による優れたフィット感で、前作の素足感覚をさらに追求。バルセロナ五輪では、オリンピックカラーをまとった本作を着用して金メダルも獲得。以降、AJシリーズは独立したラインとして、長く展開されていくこととなる。

 

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