▲設計図ではなく後から描いた間取り図。自宅リビングから、同時に作ったウッドデッキを通っても出入りできるようになっている
「でも正確に図面を描いたわけではありません。概略だけ。あとは全部現場で対応していこうと決めていました(笑)。私が機械の設置などの仕事をしているので、最初に図面を描いてしまうと、実際には上手くいかない場合があることを経験していましたから」と裕次さん。
とは言え、お二人とも以前からDIYはしていても、建築物を建てた経験はない。
「せめて基礎工事は業者に頼もうと言ったんですが、主人が大丈夫だと。だから本当にできるのかなぁ、と(笑)」
ゆかさんが半信半疑に思うのも当然だろう。しかし裕次さんが基礎から始めて、約3ヵ月弱でガレージが完成した。

「内装は木肌を活かした感じで、外壁は白くしてと言っていたんですが、見事に実現してくれました。感謝しています」
お洒落な佇まいの中には、耐火材を使ったり、工具箱やラジカセの色を統一したりと、お二人のこだわりが詰まっている。そして完成から約10年経っているが、大きな台風が来てもビクともせず、愛車の保管や整備、住居のDIYに使う材料の加工などに役立てている。
▲リビング側からガレージの出入り口のウッドデッキには、ゆかさんが植物を置いて、アメリカンな感じで、きれいに飾り付けている
▲鍵穴しか付いていなかった工具の収納棚は、裕次さんがレバー式で開閉できるように改造して、使いやすくしている
▲バイクを出し入れする、道に面したドアも温かみを感じる木製。時折、何かのショップかと思ってのぞきに来る人もいるという
<自らの手で「夢空間」ができるまで>
[基礎作り]
▲傾斜していた土地をコンクリートで水平に整えて、ブロックを固定しての基礎作り
[柱と壁面を作る]
▲基礎に柱となる木材を建て、梁を渡してガレージの原型を作る。同時に壁面の一部も設置
[屋根の基礎を作る]
▲屋根に板を取り付け、上に裕次さんのこだわりである波型のオンデュビラタイルという屋根材を設置
[床にコンクリートを打つ]
▲登山用のハーネスとザイルで体を吊って、実際の床になるコンクリートを平らにしていった
※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号64-65ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊>
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