ニチバン「ナイスタック 弱粘着タイプ」【KREVAの文具PRESS】

▲何度も貼り直しができるだけでなく、ホルダーはミシン目付きで分別廃棄しやすくSDGs

企画自体はもちろんだが作品となる原書、つまり主に裏紙に手書きした歌詞の選定などたくさんの初めての作業の中、何より一番大変だったのは額装だ。裏紙であるという特徴を生かすために、両面が見えるアクリルフレームに入れて展示しようというのは早々に決めていた。試しにひとつだけ購入してそこに納めてみたところ、想定以上に自分の好きな世界観が形成されて心が踊った。

大量に注文し、いざ本番に向けた額装となるといろいろなポイントがあることに気付く。たとえば展示するだけでなく販売する作品もあるので、指紋のつきやすいアクリルフレームにはより一層の注意が必要だということ。

センターに配置するための工夫と作業スペースの確保など。その都度必要なものを買い足したりしながら乗り切っていった。そんな今回の工程を助けてくれた道具の中で優勝を掻っ攫っていったのがニチバンの両面テープ、「ナイスタック 弱粘着タイプ」だ。

原書をしっかりと望みの位置に固定しつつちょっとずらしたい、違う額に入れたいというときには剥がれてくれる。そして原書にも跡が残らない。そんな便利な両面テープがあるのか? 祈るような気持ちで検索してみる。

あるといいな、は既に存在していた。お馴染みのトリコロールカラーではなく、黄色が可愛い弱粘着。ネットで購入してみる。強度テストのためにポスターを印刷したA4コピー紙を壁に貼ってみる。暖房の風が当たるところだったが、それはいまだにしっかりとそこにいてくれた。(数週間経った今も当然のように貼り付いている。)それでいてコピー紙からも綺麗に剥がせて跡が残らない。素晴らしすぎる。あまりの感動にブルーの透明プラスチック用、モーブピンクのしっかり貼れてはがしやすいタイプも購入しそうになったが記憶に深く刻むに留めて額装作業に集中した。

ちなみに今回の写真、原書展で好評だったグッズ、スタックペーパーボックスの上にナイスタックが立っている構図。もちろんナイスタックの底面と紙の箱を弱粘着両面テープで貼り付けた。お互いに気持ちのいいほどになんの跡も残さず。でも、だから、箱の中にテープをそっとしまった。

>> 連載【KREVAの文具PRESS】

※2025年3月6日発売「GoodsPress」4月号121ページの記事をもとに構成しています

<写真・文/KREVA 写真(キービジュアル)/藪内 努 ヘアメイク/結城 藍 スタイリスト/藤本大輔(tas) 構成/TOMMY>

 

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