「岩谷産業の最新ギアを拝見!」【インパルス板倉の出張!趣味チャンネル】

――板倉さんは「Jr」の方を愛用してますもんね。「XG」と同じ形状にするのは難しいんでしょうか?

板倉:いや、技術的な問題じゃなくて、また検査的な理由じゃないですか? このバーナーの上の面積とか形状とか…。

多田:仰るとおりです。排ガスの検査はかなり厳しくチェックされますので、デザインもそう簡単には変えられないんです。

板倉:やっぱり企業として絶対にはみ出しちゃいけないラインがありますもんね。

多田:もちろんお客様のニーズに応えるというのも重要なので、日々試行錯誤しております。

和田:続いて、この「よくばり鍋」も紹介させてください!

多田:これはタイのムーガタ鍋を参考に作られているんですが、それが焼き肉をしながらしゃぶしゃぶもする、みたいな鍋でして。焼き面で焼いた肉の旨味が下の鍋に入ってスープも美味しくなるんです。

和田:(調理動画を見せて)こうしてお肉もジュージュー焼けます。

板倉:めっちゃ美味しそう! すき焼きとかにもいいですね。肉は上で焼いてから煮るとか…。焼き面も分裂するから洗いやすいですね。

和田:分かれるのはお手入れだけじゃなくて、焼き面にしっかり熱を伝えるためでもあるんですよ。もともとムーガタ鍋は一体型なんですが、それだと汁物の沸騰温度に引っ張られてなかなかプレートの温度が上がらないんです。そこを分別式にして、さらに隙間を設けて熱が効率的に焼き面に伝わるような設計にしています。

板倉:このこだわり、もうトヨタですね。ガス界のトヨタです!

――たしかに、このものづくりの姿勢は世界に誇れますね。本日はありがとうございました!

■キャンパー必見! 野外調理の楽しみ広がるイワタニの新作ギア

「カセットフー “タフまるXG”」(1万1990円)

新型の「X」形状のゴトクを採用したアウトドア向けこんろ。従来のタフまるシリーズでは難しかった、径の小さなシェラカップやケトルを乗せることも可能に(※鍋底が6cm以上)。風防部分にはナノセラミック塗装も施し軽量化を実現した。

▲ゴトクは進化しつつも「ダブル風防ユニット」など耐風性は健在。安定した燃焼が持続する

「よくばり鍋」(5940円) ※イワタニアイコレクト販売価格

鍋と焼き肉が同時に楽しめる「よくばり」なアクセサリープレート。それぞれの調理に適した加熱ができるよう構造を工夫したほか、焼き部分でお肉やシーフードを焼くとその旨味が鍋部分にも落ちる仕組み。4月下旬入荷予定。

▲本体はアルミニウム合金製。重量は約813gと見た目以上に軽いのも特徴のひとつ

■岩谷産業さん、もっとアピールしたほうが良いですよ!

技術とか環境への配慮とか…。ちょっともう、「世界」ですよね。それで、当たり前の顔して立ち去っちゃうじゃないですか。イワタニ買っとけば間違いないだろうって思って使ってましたけど、ちょっとここまでとは思わなかった。あとは、まあ気長に「タフまる Jr “XG”」が出るのを待ちますよ。

■お家でもアウトドア気分!? チルタイムに寄り添うガス式暖炉

「炎を楽しむインテリア暖炉“MYDANRO”」(3万9800円)

▲背面パネルには美しい炎の重なりが映し出され、まるで焚火の炎のような“ゆらぎ”がとても心地良い

「炎との暮らし」をコンセプトにしたインテリア暖炉。カセットガス式のコンパクトな本体は、コードレスかつ省スペースなので自宅に居ながら暖炉のある空間を手軽に創り出せる。ガス1本で約7時間の使用が可能だ。

▲本体天板のポットでお香やアロマウォーターを焚くことで炎を見ながら香りも楽しめる

>> 連載【インパルス板倉の出張!趣味チャンネル】

※2025年4月4日発売「GoodsPress」5月号116-117ページの記事をもとに構成しています

<写真/湯浅立志(Y2) 取材・文/編集部>

 

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