【“旬モノ”BEST BUY大捜査】
4大スピリッツのひとつ、ジン。クラフトジンブームもあり、大手メーカーも力を入れ始めている。ボタニカル(植物由来の成分)で作られる風味豊かな味わいに注目だ。
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ここ数年クラフトビールがブームとなり、味わいの個性に対する選択肢が拡大した。さらに、ノンアルコールブームもあって食中酒の在り方も変わってきた。そんな中、注目されているのが無糖×ボタニカルのジン。
ジン商品を販売している大手飲料メーカーも好調ぶりが見て取れる。サントリーはジン市場を拡大するために「2025ジン戦略」の一環として新たに大阪に工場を建設。アサヒはGINONの売上が好調で2024の販売数量を214万箱から286万箱へ3割増の上方修正をした販売目標を達成している。キリンは食事に合う味わいが好評の「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」を2月にリニューアルし、よりジンらしい味わいやキレを強化した。
さらに素材や製法にこだわった個性的なクラフトジンも増えている。藤原さんは「爽やかな飲み心地でそれぞれ味が異なるため飲み飽きないのも魅力。食事に合うのはもちろん、飲むタイミングも自由なお酒としての進化にも期待ができる」と話す。ジンのさらなる躍進に注目だ。
栄養士・トレンドウォッチャー 藤原奈津子さん
企業のレシピ開発・商品開発・販促企画・ブランディングのほか、独自のアプローチデザイン思考によるマーケティングでの市場開拓を通じ、新しい食文化づくりに貢献
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