気になる企業、モノづくりの裏側に迫ります~ヤンマーホールディングス株式会社【GPジャーナル】

■これぞ機能美! ヤンマーの働く農機たち

創業以来のコア事業にして持続可能な社会の実現に向けた技術開発の舞台となっているのが個性的なフォルムもかっこいい農業機械=農機たち。

【これが稲作の三種の神器“トラ・コン・タ”だ!!】

日本人の主食である米作りに欠かせない“三種の神器=トラクター、コンバイン、田植機”をまとめて“トラ・コン・タ”と称する。

トラクター

コンバイン

田植機

【作物や用途に合わせた専用農機】

野菜ごとに植え付け方や収穫の仕方も変わる。ゆえにヤンマーでは一般的な野菜から花までさまざまな作物に合わせた専用農機を展開。

ねぎ収穫機

大根引抜機

キャベツ収穫機

にんにく植え付け機

枝豆移植機

同社の農機ラインアップの主軸が日本人の主食である“米作り”に欠かせないトラクター、コンバイン、田植え機の3種。用途やサイズ、仕様、機能で異なるが価格はピンキリ。

トラクターを例とすると、10馬力くらいのエントリーモデルで200万円弱。自動運転機能搭載のロボット仕様は1000万円超えでスーパーカー並みである。とはいえそれだけの価値があると語るのは広報の坂田さん。

「なにせ農機はお金を稼いでくれますからね」

農作物の種類に合わせてユニークな見た目の専用農機も数多く展開されている点も面白い。

「作物ごとに作付け方法や収穫方法も変わってくるため、それぞれの需要に合わせて専用農機の種類も増えてきました。僕自身『そんなのまであるの!?』と驚くようなものもあります(笑)」

■天気予報のCMでおなじみ! ヤン坊&マー坊は9代目

ヤンマーがお茶の間からの認知を得る契機となったのが1959年から2014年までテレビ放映された、ご存じ『ヤン坊マー坊天気予報』だ。テレビが全国的に普及し始めてきた当時、「天気予報番組を通じて農業・漁業の従事者をはじめとした日本全国の方々の役に立ちたい」というヤンマーの想いを届けるべくスタート。白黒からカラーに、そしてデザインだけでなく趣味などのキャラ設定にも65年間に及ぶ時代の変化が反映されているのが興味深い。

▲55年間も続いた『ヤン坊マー坊天気予報』。誰もが歌える『ヤン坊・マー坊の歌』の作詞を手掛けたのは当時のヤンマー宣伝部長だそう

 

▼1959年 初代

▼1968年 3代目

▼1995年 5代目

▼2024年 9代目

▲一般投票を経て選ばれた9代目はスラリとした体型と近未来的デザインが今どき。服の模様がそれぞれYとMになっている点に注目。左:ヤン坊、右:マー坊

【次ページ】最新のロボットトラクターをチェック!

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