スニーカーと服との相性学が一目瞭然。プロが教える合わせ方でもう履きこなしは迷わない!

■ローテクスニーカーは“クリーンさを意識”が合言葉

ミニマルでさまざまな着こなしと合わせやすいローテクスニーカー。何にでも合うだけにただ履くだけじゃもったいない、ということでどう履きこなすとよりサマになるのかをプロが伝授。どうやら、どんなスタイルでもクリーンさを意識するのがコツのようです。

5. ミリタリーアウターにはきれいめなローテクでバランス調整

▲スニーカー1万2100円/ミズノ スポーツスタイル(ミズノ お客様相談センター)、ジャケット5万3350円/ボンロウ(ハナ コリア)、Tシャツ2万8400円/クレスト(バウ インク)、パンツ9900円/ビーミング(ビーミング by ビームス ららぽーと東京ベイ店)

これからのシーズン、味のあるミリタリーアウターやフィールドジャケットを手にする人も多いのでは? そこで合わせたいのが上品な雰囲気のローテクスニーカー。味のあるアイテムは野暮ったさも併せ持つため足元でバランスを取ると良いでしょう。デザインだけではなく、色味もブラウンなどのシックなモノだとより落ち着いた印象に。

MA-1などのミリタリーアウターやハンティングジャケットなど秋冬は大人が好む渋さのあるアウターが活躍する季節。足元を含め、その他のアイテムをきれいめにすることを心がければそれだけで落ち着いた大人の姿を演出できます(スタイリスト深澤勇太さん)

▼ミズノ スポーツスタイル
「シティウインド」(1万2100円)

クラシカルなルックスとシックなブラウンカラーが相まって大人びた表情。ベースとなったのは1989年にリリースされたテニスシューズで、当時のディテールを残しつつ現代的な仕様に変更しています。アッパーに使用されたメッシュは通気性が良く、さらにスエードもあしらうことで上品な佇まいに。大人が休日に履きたくなる1足です。

>> ミズノ

6. 王道のローテク×アメカジは清潔感をキープしよう

▲スニーカー1万8700円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室)、スウェット2万900円、キャップ1万7809円/ともにジャクソンマティス(ヒラク PR)、シャツ9900円/ビーミング(ビーミング by ビームス ららぽーと東京ベイ店)、パンツ1万7600円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン)、バッグ1万1000円/エル・エル・ビーン(エル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター)

カレッジロゴのスウェットにウォッシュの入ったデニム、そしてローテクのコートシューズ。まさに王道のアメカジスタイルです。ただ、王道だからこそちょっとした工夫で一気に洒落感はアップするもの。そこで意識してほしいのが清潔感。白×グリーンという爽やかな色味のスニーカーを選んだり、スウェットの下にシャツを仕込んだりすることでクリーンな印象を呼び込めます。

アメカジといえばスウェットにデニムパンツなどが定番ですが、どちらも本来きれいめなアイテムではありません。故にクリーンな足元やきちんと感の出るシャツをかませたりして清潔感を演出してあげる必要があります。加えて品が出るのでカジュアルなのに子供っぽくならないという効果も得られますよ(スタイリスト深澤勇太さん)

▼ニューバランス
「BB550LGR」(1万8700円)

1980年代にリリースされたバスケットボールシューズを復刻したこちら。白ベースにグリーンがアクセントになった爽やかな1足です。メッシュとレザーを組み合わせたアッパーは機能面・デザイン面ともに優秀。また、コートシューズ由来なだけあってグリップ力に長けたラバーのアウトソールは快適な足運びを実現します。

>> ニューバランス

■ハイテクスニーカーは着こなしの“主役”として考える

ハイテクスニーカーはテッキーなデザインが目を引くため、取り入れるのは難しいのでは…と敬遠している人、とてももったいない! むしろ目立つデザインをとことん利用すれば良いんです。ハイテクスニーカーを軸としてコーデを組んだ好例を2つご紹介します。

7. スポーティなセットアップスタイルはハイテクでとことんアクティブに

▲スニーカー1万8700円/ナイキ スポーツウェア(ナイキ カスタマーサービス)、パーカ1万3200円、パンツ1万3200円/ともにワッツアップ(ワッツアップ)、Tシャツ4400円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン)、ニットキャップ4950円/エル・エル・ビーン(エル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター)、バッグ4730円/オーバーラボ(キャビアプロダクツ)、ソックス1474円/ユナイテッドアスレ(キャブ)

スウェットのセットアップは大人の休日スタイルとしてもよく見られます。こんなスポーティなスタイルには当然ですがハイテクスニーカーがよく合います。そこで気を付けてほしいのがカラーリング。セットアップがシンプルな無地ホワイトのモノであれば、スニーカーをはじめとした小物類はあえて発色の良いアイテムを選びましょう。そうすることでとことんアクティブでポップな可愛らしい着こなしに!

こういったスポーティな休日スタイルで注意したいのは中途半端になってしまうこと。振り切ってしまったほうが小洒落て見えます。また、上下が黒だったら逆にスニーカーは派手な色は控えたほうが無難。オラついて見えるおそれがあるからです。それだったらむしろ黒のハイテクを選んで全身真っ黒のほうがソリッドな雰囲気になるのでおすすめです(スタイリスト深澤勇太さん)

▼ナイキ スポーツウェア
「エアマックス Dn」(1万8700円)

Dynamic Airユニットシステムを搭載したナイキ「エアマックス Dn」は見た目通りエアによる反発力が優れた1足。2組のデュアルプレッシャーチューブを使用しており、最も硬いヒール部分から中央にかけて柔らかくなるように圧力を調整。それにより最高クラスの足運びを実現しています。グラデーション加工が施されたアッパーも相まって未来的なデザインで、まさに“ナイキ”な一品です。

>> ナイキ

8. トラッドな着こなしはハイテクでハズシて遊び心を

▲スニーカー2万8600円/アシックス(アシックスジャパン カスタマーサポート部)、ジャケット3万2780円/フィデリティ(サンマリノ)、ニット4万8400円/インカミング(バウ インク)、シャツ4万1800円/インディビジュアライズドシャツ、タイ2万900円/インディビジュアライズドアクセサリーズ、ベルト1万4850円/トリーレザー(すべてメイデン・カンパニー)、パンツ1万1550円/ビーミング(ビーミング by ビームス ららぽーと東京ベイ店)

ジャケットにシャツ、チノパンにネクタイとトラッド全開な着こなし。つい革靴を合わせたくなりがちですが、ハズシとしてハイテクスニーカーを取り入れてみましょう。すると堅苦しさが和らぎ、品はキープされつつもよりファッショナブルな雰囲気に。コート系よりもランタイプのほうが今の気分とマッチするはず!

トラッド一辺倒ももちろんかっこいいのですが、個人的には足元はハズシていたほうが程良く力が抜けていて大人な着こなしだなと思います。トラッドなアイテムは基本的にベーシックなデザインのモノが多いので、ハイテクスニーカーとの対比でお互いを引き立てられるのもおすすめしたい理由ですね(スタイリスト深澤勇太さん)

▼アシックス
「GEL-KAYANO 12.1」(2万2000円)

アメリカ・ニューヨーク発のスニーカーブティック「KITH」とアシックスが共同開発した注目作。ペールカラーを用いた配色が可愛らしく、ミッドソールに搭載されたゲルともマッチしています。もちろん履き心地をはじめとした機能面は折り紙付き。デザインと機能が高次元で融合した1足です。

>> アシックス

>> スニーカー最前線2025

<文/手柴太一(&GP) 写真/坂下丈洋 スタイリング/深澤勇太>

 

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