独創的な発想から数々の名車が生まれた ~光岡自動車~【GPジャーナル】

[1994-]

<1994>
ゼロワン

■オリジナルシャーシ採用、運命を変えたスポーツカー

名車「ロータス・スーパーセブン」をモチーフに、自社で設計・製造したフレームを使用。1996年に新型自動車の型式認定を受けたことで、日本10番目の乗用自動車メーカーに!

<2008>
ヒミコ

■グラマラスに魅せる麗しの女王

「ラ・セード」の後継車にあたる電動オープン2シーター。マツダ「ロードスター」(NC型)をベースに、ホイールベースを700mmも延長。その名に相応しきファビュラスな佇まいだ。

<2018>
ロックスター

■ヤンチャでスタイリッシュな野郎

創業50周年記念車としてリリース。往年の名アメ車「C2」から着想を得ており、流線型のボンネットと鋭い顔つきのフェンダーが印象深い。200台限定でリリースされ2カ月で完売。

バディ

■ラフに付き合える、頼もしき相棒

史上初のクロスオーバーSUV。80年代のアメリカンSUVを彷彿とさせるスクエアな4灯フェイスが印象的だ。ベース車はトヨタ「RAV4」。

<現行モデル>
M55(エム ダブルファイブ)

■希望に満ちたあの時代の息吹を今

エネルギッシュだった“あの頃の日本”、その象徴として当時の少年らが憧れたGTカーを具現化。フロントの丸目4灯が実にハンサム。

<現行モデル>
リューギ

■変わらぬ美学。ミツオカの流儀

ロールス・ロイスの「シルヴァークラウドI」を想起させるトラディショナルな佇まい。同社初のハイブリッド車もラインアップする。

<現行モデル>
ビュート ストーリー

■令和の世に相応しい“美・遊・人”

レトロで愛らしい表情はそのまま、優しく大人っぽい雰囲気をまとった4代目「ビュート」。先進安全装置の機能拡大で日常に寄り添う。

■純国産スーパーカー「オロチ」はかくして誕生した

ミツオカを象徴する存在、それが唯一無二の和製スポーツカー「オロチ」。ワイド&ローのスタイルと有機的な曲線を描くボディラインに込められたものとは? 同車のデザインを手がけた生みの親である青木孝憲さんに訊いた。

*  *  *

「スーパーカーを考案せよ」。

光岡進社長(当時)が全社に下したこの社命に、青木さんは即反応。「なぜ真っ先に自分に声をかけないのか?」と憤慨しつつも、大量の案を描き本社に送りつけた。だが返ってきたのは、「どこかで見たことがあるようなつまらないものを出すな!」という叱責。そこで青木さんは自身の内面に潜り、ヒントを探った。

「既存のスーパーカーは、学生時代に劣等感を抱いた〝頭が良く運動神経抜群のイケメン〞。彼らを見返してやりたいという思いから〝八岐大蛇〞というモチーフに辿り着きました」(青木)

ヘビの妖艶さと神秘性、ロックミュージックの根幹にあるマイノリティであることの誇りと反骨心。これらを元に唯一無二のスーパーカーは誕生したのだ。

株式会社光岡自動車
オリジナルカー事業部 商品企画課 課長
青木孝憲さん
1997年に光岡自動車入社。「オロチ」「ヒミコ」「ロックスター」「バディ」といった、同社を代表する名車のデザインを手がけたことで知られる

 

▲ボディカラーは約300色、内装本革も25色から選べるなど、所有欲を刺激するハンドメイドの完全受注生産モデルとして人気を博す。スーパーカーだが、日常使いから遠距離ドライブにまで対応

■年1回のオーナーズミーティングにコアなファンが集結!

ミツオカ車のオーナーたちが各々の愛車とともに参加する年に一度の大イベント。幅広い世代のファン同士が、交流とミツオカ愛を深める場となっている。オープンスペースで開催されるため、一般の人でも見学は可能。

■実はこんなクルマも作ってます!

寝台霊柩車「プレミアムフュージョン」

ベース車はトヨタ「アルファード」。一見するとラグジュアリーなワゴンだが、内部には棺はもちろん、業務に必要な道具や装備などが収納可能。内装にも高級感があり、人生最後に乗るクルマとしても至上の1台。

>> 連載【GPジャーナル】

※2025年10月6日発売「GoodsPress」11月号106-109ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/TOMMY 撮影/河田浩明 イラスト/福島モンタ>

 

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