いつも傍にハミルトン「カーキ フィールド」があった。俺の愛する1本【GoodsPress“時計大研究”2025-2026】

【GoodsPress“時計大研究”2025-2026】

仕事道具として、自慢のコレクションとして、自己表現の形として。腕時計に求める「価値」は人それぞれだ。今回お話を伺った3名の愛用者たちは、年齢も同じ30代、腕時計も「カーキ フィールド」。しかしそれぞれ出会いの経緯や惹かれた理由は全く違う。三者三様の相棒を拝見しよう。

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「カーキ フィールド チタニウム オート 36mm エンジニアド ガーメンツ リミテッドエディション」

デザインハウス「エンジニアド ガーメンツ」とのコラボモデル。 小さめの36mm 径、チタニウム製ケース&ブレスレット、タイムレスなニュートラルカラーなど、性別や年齢を問わずフィットするデザインが目を惹く。「エンジニアドガーメンツ」の創業年にちなみ世界限定 1999本。

▲「佇まい、そしてサイズは大事。手首が太いからサイズでかい時計はゴツく見えちゃってたけど、これは36mmで小さくて、よく馴染むんだよね」

▲コラボでありながら、「エンジニアド ガーメンツ」の表記はケースバックの刻印のみ。このさりげなさが却って特別感を演出している

 

そもそもアンチファッション業界っていうか、(慣例的に)売れたから良い時計するとか、良いクルマに乗るとか、そういうのが大嫌いだったんだよね。だからかな、時計自体も実は抵抗があって…」

そう語る服部さんは第一線で活躍するスタイリスト。自身もファッション業界に身を置きながらも、そのステレオタイプには常々疑問をいだいていたようだ。しかし、そんな時計への印象も年齢を重ねるうちに変わってゆく。

「もちろん仕事やスタイリングでは時計も使うけど、自分で興味を持ち出したのはつい最近。クルマやバイクと同じで、機械としての面白さに惹かれて。

メタルバンドなんかも自分のスタイルにはハマんないってずっと思ってたんだけど、やっぱ俺も年をとってきて『一回着けてみたいな』って思っていたときに、このモデルを見て良いかもって思ったのが最初。今では日常使いでバンバン使ってるよ。タフさが一番惹かれるポイントだけど、同じくらい“品”があるってのも大事。品がないものは嫌いなんですよ、こうみえて(笑)」

今年40歳というひとつの節目を迎える服部さん。この真逆とも言える自身の嗜好の変化、年齢とともに変わる環境、そしてこれからについて聞いた。

「まずこの10年で仕事の動き方が大きく変わった。ただの一スタイリストだったのが、今ではプロダクションもやってるし、ロケバスや劇車(の会社)もやってる。ほかの業界に目を向けながら自分のいる業界をどうしていこうかって考えるようになった。まだまだ『あいつ次は何やるんだろう』って思われていたいですね」

スタイリスト
服部昌孝さん
1985年生まれ。 各メディアや俳優、アーティストのスタイリングをはじめ数々のクリエイティブに参画。株式会社服部プロ、株式会社栄光丸代表取締役。SHIDEN(紫電)ディレクターほか、プロショップ服部の経営など活動の場は広い

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