■ICOMA タタメルバイク|交換可能なパネルで自在にカスタム

普段は電動原付バイクとして便利に移動でき、乗らないときはコンパクトに折りたたんでちょっとしたスペースにしまえる。とても小さいから、クルマのトランクにだって入れられる。まるで1981年にデビューしたホンダ モトコンポのような愛らしさがあるバイク、その名も「タタメルバイク」(49万8000円)。家庭用のコンセントで約3時間充電すると、最大30kmの走行が可能。

上の写真が畳んだ状態で、サイズは全高690×全長690×全幅260mm。余計な張り出しがほとんどないので、しまうのが楽。後輪の後ろには小さなキャスターがついていて、ハンドルだけ出せばスーツケースのように押しながら移動できます。

ボディサイドのパネルは簡単に取り外せて、気分でさまざまなデザインにカスタムできるのも魅力。パネルは左右セット2万5000円で販売されているほか、3万5000円でオリジナルデザインのパネルを作ることもできます。

パネル部分のスタイルを変えて、より個性的なデザインにしたタタメルバイクプラスも近日発売予定です。
■ICOMA tatamo!|目と目でコミュニケーションできる

タタメルバイクのように折り畳み可能な特定小型原付のtatamo!(タタモ)。タタメルバイクで培った技術をブラッシュアップして、折り畳み時は屋内に置いても邪魔にならないサイズになっています。

本体にはソフトウエアと小型モニター、複数のセンサーを搭載し、折り畳み状態から走行できる形に展開する際は、スイッチを押すとハンドル部分の小型ディスプレイに表示される目が合図をして、前輪が回転します。
ICOMAブースで担当者に話を聞いたら、社長はもともとタカラトミーでトランスフォーマーの開発を担当をしていたそうで、トランスフォームに並々ならぬ意欲があるそう。タタメルバイクもtatamo!も、そんな社長の思いが詰まっていることが伺えます。
■ROIDZ TECH RAPTOR|ボディ部分を取り替えてレースから運搬まで対応

RAPTORは前2輪、後ろ1輪の3輪原付。面白いのは、タイヤが装着されているベースユニットとボディ部(デザインユニット)を分離・合体できること。デザインユニットを交換すれば車体形状や機能をガラッと変えられ、プラットフォーム型モビリティとうたわれています。

上の写真の黒いボディは「Alpaca」と名付けられた最もシンプルでミニマムな仕様。シート高が低いので小柄なライダーでも扱いやすく、都市部での短距離移動に適したタイプ。手前の「Sparrow」は、FIMスーパーバイク世界選手権に参戦しているMIEレーシングとのコラボレーションで生まれたレーシング仕様。機動性を重視してサーキットでの使用を想定して開発されています。

「Rock」は自動運転による運搬を目的としたカーゴ仕様。ボックスは着脱式になっていて、農業用ドローンや専用ユニットへの載せ替えができるようになっています。物流から農業、災害支援など、さまざまな分野での使用が想定されます。
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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