オレがワタシが絶対オススメしたい名作マンガ50作【秋の夜長をDO過ごす?おうちエンタメのススメ】

【完結済みの名作】
“熱くなれる・感動できる”

“触れた者の心を揺さぶる”作品を、人は名作と呼ぶ。読者が考えもつかないアイデアやストーリーで驚きと興奮を与え、時にが背中を押し、また新たな気付きをももたらす。ここで挙げるのは、人間の生き様を描いた10作品だ。

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21. 90'sジャンプ黄金期、バスケマンガの金字塔

『SLAM DUNK』(井上雄彦/集英社)※全20巻(新装再編版)

説明不要だと思うので編集者目線で。原宿で撮影していると福田吉兆のツイストパーマや、宮城リョータのフェード&グラサンの若者をちょいちょい見かけます。今でも日本で一番ファッショナブルな漫画ということです(『McGuffin』編集長 安藤さん)

ワルで名高い高校生・桜木花道。そんな男が、進学先の湘北高校でひと目惚れした赤木晴子の「バスケットは…お好きですか?」の一言から“バスケットマンへの道”を歩み始める。

Ⓒ井上雄彦 I.T.Planning,Inc.

22. Jユースの世界で“考える力”の重要性を説く

『アオアシ』(小林有吾/小学館)※全40巻

世の中にサッカー漫画は数あれど、これほど泣かされる作品はありません。片田舎でぼろぼろのシューズを履いていた少年が、世界に羽ばたいていく姿に胸が熱くなります。読み始めたら止まらないので覚悟して挑むべし!(まんがの図書館ガリレオ店長、漫画原作者 三田さん)

サッカーの才能を秘めながら大きな挫折を経験した中学3年生・青井葦人。そんな彼の元に、東京の強豪Jリーグクラブのユースチーム監督から、セレクションを受けるよう勧めが!

Ⓒ小林有吾/小学館

23. 人と妖がぶつかり合いながらも最強のバディに

『うしおととら』(藤田和日郎/小学館)※全20巻(完全版)

主人公ふたりが旅をする中でさまざまな人々と出会い、絆を深め成長していく姿がなんとも眩しい。さらに旅中で縁を結んだ人々が、宿敵・白面の者との最終決戦に集結する場面ときたら…ラストまでもう鳥肌立ちっぱなし!(NOHOHON-PRODUCTION エディター TOMMYさん)

寺の息子・蒼月 潮は、蔵の中で500年閉じこめられていた妖怪と出会う。うしおはひょんなことからその妖怪を解き放ち、“とら”と名付け、ひとりと1匹の物語が今、幕を開ける。

Ⓒ藤田和日郎/小学館

24. マンガに関わるすべての人々にエールを贈る

『重版出来!』(松田奈緒子/小学館)※全20巻

マンガ家や編集者だけではなく、マンガに関わるすべての人たちの格好良く働く姿が、主人公・黒沢を通して描かれ、胸を打ちます。実は僕も一瞬だけ、グラフィックデザイナーとして働いていたこともあり、かなり刺さりました(お笑い芸人/おミュータンツ 宮戸さん)

大手出版社の週刊コミック編集部に配属された元・柔道ガールの黒沢 心が“マンガの裏方たちの熱い想い”を受けて、時に悩み傷つきながらも編集者として成長していく姿を描く。

Ⓒ松田奈緒子/小学館

25. 熱い言葉で殴り合う。これぞ編集の生き様よ

『編集王』(土田世紀/小学館)※全16巻

この作品の主人公・カンパチと同じく編者者として生きる自分にとってのバイブル的名作。個人的にオススメは、宮沢賢治の詩『告別』を引用したシーン。心にグッとくる言葉と素晴らしい画力のブレンドが心を温めてくれます(エディター 相沢さん)

『あしたのジョ-』に感動してプロボクサ-になるも、網膜剥離でボクシングを断念せざるをえなかった桃井環八は、幼馴染に紹介され『ヤングシャウト』編集部で働き始める。

Ⓒ土田世紀/小学館

26. 戦闘のプロ・墨家が知力と戦略で大国に挑む!

『墨攻』(作画:森 秀樹、原作:酒見賢一、脚色:久保田千太郎/小学館)※全11巻

“知力と戦略で強者に挑む弱者”――そんな展開が面白くないわけがない! 戦乱の中で信念を貫く男の姿に痺れる、思想と戦略がぶつかり合い、戦国時代の中国を舞台に史実をベースに描かれる圧巻の歴史フィクションです(『アニメージュプラス』編集長 櫻井)

7国が争う戦国時代の中国。燕の梁城では、迫りくる趙の大軍から城を守るべく城邑防衛のエキスパート集団・墨家から墨者を呼んだ。しかし、やって来たのは革離だけだったーー。

Ⓒ森秀樹・酒見賢一・久保田千太郎/小学館

27. “命をかけられるものがある人生”は幸せだ

『チ。ー地球の運動についてー』(魚豊/小学館)※全8巻

“感動”というワードが作中にたびたび登場しますが、その感動を命を懸けて繋いでいく物語…なのですが、前半と後半で世界線が異なったり、いろいろな仕掛けがあるので、そこを読み解くのが面白い作品であるとも言えます(『GoodsPress』編集長 中山)

15世紀ヨーロッパ。地球が宇宙の中心であるという“天動説”が信じられている時代に、その真理を根底から覆す異端思想“●●説”を命懸けで証明しようとする人々がいたーー。

Ⓒ魚豊/小学館

28. 山岳小説の金字塔を、圧倒的画力で描き出す

『孤高の人』(作画:坂本眞一、原作:鍋田吉郎、原案:新田次郎/集英社)※全17巻

山と精神世界の描写がリアル。僕は登山経験がないが、登山に魅せられた人間の心情などとにかく描写が細かく画力が半端ないので、臨場感と他の作品では得られない独特の感覚がある。セリフが本当にない。冷たく、熱い作品(スタイリスト兼経営者 服部さん)

孤独な高校生・森文太郎は転校初日、同級生にけしかけられ校舎の壁をよじ登ることに。そこで強烈に“生きている”ことを実感した文太郎は、クライミングの魅力に取り憑かれる。

Ⓒ坂本眞一・鍋田吉郎・新田次郎/集英社

29. 人種も立場も、友情をも超えた魂の結びつき

『BANANA FISH』(吉田秋生/小学館)※全19巻

1980年代のアメリカを舞台にしたハードボイルドコミックの金字塔! 誰もが魅了される天才のアッシュと、ごく平凡な日本の青年である英二…ふたりの人種も立場も、そして友情をも超えた魂の結びつきが熱く心を揺さぶる(書泉グランデ コミックフロアスタッフ hossyさん)

N.Yでストリートギャングを率いる少年アッシュ・リンクスは、謎の言葉“バナナフィッシュ”を追う中で、日本人カメラマン助手の奥村英二と出会い、共に事件の真相へと迫っていく。

Ⓒ吉田秋生/小学館

30. 極限下での人間の愛と狂気に下ネタをひと匙

『狂四郎2030』(徳弘正也/集英社)※全20巻

殺人鬼としての主人公の苦悩やバイオレンスなアクションも熱いが、国家により遺伝子で人が選別され差別される狂気の世界にあって、“愛する人を助けに行く”だけを行動指針に、抗い突き進む主人公の姿に心を打たれます(Chillweeb オーナー Tillさん)

舞台は西暦2030年、第三次世界大戦終結から5年後の日本。生き伸びて空を警護するヘリ巡査になっていた狂四郎は、科学者の脳を移植された言葉を話す犬・バベンスキーと出会う。

Ⓒ徳弘正也/集英社

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