【完結済みの名作】
“ニヤリ・クスリ・ガハハと笑える”
“心のビタミン”と喩えられるように心身の健康に笑いは必要。とはいえガハハなコメディのみが笑いにあらず。アクションや日常系、お仕事モノの中にも見つかるクスリやニヤリといった漏れ出る笑みも、当然ながらOKだ。
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31. 笑える日常に、巧妙に張り巡らされた伏線
『それでも町は廻っている』(石黒正数/少年画報社)※全16巻

いわゆる1話完結のコメディ日常系なのですが、時系列がシャッフルされていて、ミステリー要素あり、小ネタ多数、伏線満載、飽きずに3周できるモノすごいマンガ。3周目前に別売りの「廻覧板」を読んで突入するのがオススメです(『GoodsPress』編集長 中山)
メイド喫茶「シーサイド」を舞台に、女子高生探偵に憧れる主人公・嵐山歩鳥、正統派メイドの辰野俊子、店のバアサンが繰り広げる日常とその中に潜む不思議な出来事が描かれる。
Ⓒ石黒正数/少年画報社
32. 同級生男子を推すJKの一方通行ラブコメ
『霧尾ファンクラブ』(地球のお魚ぽんちゃん/実業之日本社)※全7巻

同じ人に恋をした女子高生、ふたりは親友だけどライバル…と書くと普通の少女漫画っぽいですがそれは擬態です。この作品で描かれるのはJKの狂気。キレキレの会話劇に涙が出るほど笑った後は衝撃のラストが――!?(まんがの図書館ガリレオ店長、漫画原作者 三田さん)
女子高生の三好藍美と染谷波のふたりが気になる人…それはクラスメイトの“霧尾くん”。彼女らの話題は、いつだって彼のことで持ちきり。今春に放送された実写ドラマも大好評。
Ⓒ地球のお魚ぽんちゃん/実業之日本社
33. ヤクザと超能力少女による破天荒な共同生活
『ヒナまつり』(大武政夫/KADOKAWA)※全19巻

社会性ゼロのヒナと的確なツッコミをする新田の掛け合いがどこまでも面白い。ヒナも可愛いが、中学生にしてなりゆきでバーテンダーから世界のフィクサーにまで成り上がっちゃう瞳さんがお気に入り。スピンオフ化希望!(Chillweeb オーナー Tillさん)
インテリヤクザの青年・新田義史のもとに突如転がり込んできたのは、超能力少女のヒナ。そんなふたりの破天荒な共同生活と、ヒナに関わったことで人生が変わっていく人々の日常。
Ⓒ大武政夫/KADOKAWA
34. うすた作品ならではの不条理ギャグ大爆発
『ピューと吹く!ジャガー』(うすた京介/集英社)※全20巻

ただただ、アホ。マジでおもろい。テキトーすぎて、テキトーに読めるし、なんなら寝ながらだって読める。登場するキャラクターの中では、個人的にハマーが好き。この作品が好きすぎてLINEスタンプもいっぱい持っている(スタイリスト兼経営者 服部さん)
ミュージシャンを夢見る酒留清彦は、意を決してやってきたオーディション会場で謎のフエ吹き男と出会う。彼こそが後に清彦をギャグ人生へと誘うジャガーさん、その人であった。
Ⓒうすた京介/集英社
35. 青春もメタもあり、笑って泣ける学園ライフ
『SKET DANCE』(篠原健太/集英社)※全32巻

笑えるだけでなく時に涙もチラリとさせてくれる、珍しい学園コメディ。バトル回があったり、ミステリー回にSF回もあったりとルール無用の何でもアリ! なのにキチンと学園モノとして成立させているのにも驚かされます(エディター 相沢さん)
誰もが抱える悩みや問題を何でも解決してくれるヤツらがいた。その名も学園生活支援部…通称“スケット団”。個性溢れる面々が、今日も今日とて、悩める誰かの助っ人になる!
Ⓒ篠原健太/集英社
36. こんな破天荒なお父さん、イヤですかね?
『ひまわりっ ~健一レジェンド~』(東村アキコ/講談社)※全13巻

主人公の父・健一をはじめ、登場人物は誰もが普通に見えてクセ強。「いやいや、こんな人いない…いや、いるか」と感じさせる絶妙な塩梅は、さすが東村先生。“普通なんて人それぞれ”と思うと、生きるのも楽になります♪(NOHOHON-PRODUCTION エディター TOMMYさん)
美術大学を卒業するも超就職氷河期のせいで、父親と同じ会社に就職することになったアキコ。作者の実体験をもとに、破天荒な父とのエピソードを実話混じりで描くコメディ作品。
Ⓒ東村アキコ/講談社
37. ウケるためならば、髪も剃るし命も懸ける
『べしゃり暮らし』(森田まさのり/集英社)※全20巻

ここまで芸人のサクセスストーリーをドラマチックかつリアルに描かれているのは本作だけだと思います。芸人も、芸人を志す人も、そしてそうじゃない人も読んでぶっ刺さりますし、作中のネタがちゃんと面白いのもスゴイ(お笑い芸人/おミュータンツ 宮戸さん)
高校3年生の上妻圭右は、自称“学園の爆笑王”。昼の校内放送でもその才能を発揮し、学校中を爆笑の渦に巻き込む圭右だったが、大阪から元・芸人の辻本 潤が転校してきてーー。
Ⓒ森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社
38. 童貞男の、悲しくも笑えるシュールな汚仕事
『物男』(永田一由/主婦の友社)※全3巻

世の中にはいろんな仕事が存在していますが、このマンガの世界では“物になる”という仕事があります。物になった男たちの切なさとユーモアが絶妙に混ざり合い笑って泣ける、不思議と心に残る一作。いい意味でお下品です(『アニメージュプラス』編集長 櫻井)
関戸直樹はベッドやイスとして働く肉体労働者=“物男”歴5年の童貞。とある出来事をきっかけに、ラブホテルのベッドとして働く変わり映えのしない毎日からの転職を決意する。
Ⓒ永田一由/主婦の友社
39. 3つのパートからなる、新時代のリアリズム
『電話・睡眠・音楽』(川勝徳重/リイド社)※全1巻

ガロやつげ義春を思わせるリアリズム重視の昭和な画風を、若いマンガ家さんが描いていると知った時はビックリ仰天。その特異な技法を用いて、渋谷オルガン坂のクラブを舞台にした物語ときたら、そりゃ文句は無いですよ(『McGuffin』編集長 安藤さん)
ひとり暮らしの女性の日常と東京の夜景を通して、現代の時間の流れを切り取った表題作ほか、龍になろうと修行した男がウナギになって食われる『龍神抄』など、1+13編を収録。
Ⓒ川勝徳重/トーチ web
40. 動物も人間もみ~んな個性的で賑やかな日々
『動物のお医者さん』(佐々木倫子/小学館)※全12巻(新装版)

この作品をキッカケに、日本中で獣医学部に注目が集まったという伝説的動物コメディ。ハスキー犬のチョビと、飼い主のハムテルが遭遇する怪しくも楽しい大学生活。シュールでクセになる、人生で何度でも読める1作(書泉グランデ コミックフロアスタッフ hossyさん)
進路に悩む高校3年生・西根公輝(通称“ハムテル”)は、抜け道に利用していたH大学構内で、般若のような顔の子犬と怪しい教授・漆原に出会い、彼の人生は大きく変わる…!?
Ⓒ佐々木倫子/小学館













































































