“ダウン一強時代”だからこそ知っておきたい。メリットだらけな「中わたジャケット」最新モデル5選

■ブランドのDNAが宿るサステナブルなジャケット

マムート
「クラッグ インサレーション フーデッド ジャケット」(3万1900円)

マンモスのロゴで有名なスイスのマムート。現存するアウトドアメーカーとしては最古のブランドです。そんな歴史あるマムートの最新化繊中わたウエアが「クラッグ インサレーション フーデッド ジャケット」になります。

中わた素材として使われているのは「ループインサレーション(LOOPINSULATION)」。ロープの製造工程で出る端材を繊維状に戻し、再生プラスチックと混紡して中わた材に再利用しています。マムートは1862年にロープメーカーとして誕生したという経緯から考えると、ロープはまさにブランドのDNA。そのDNAを、環境に配慮したカタチで余すことなく使った素材というわけです。

マムート・スポーツグループジャパンの宇津木さんは「サステナブルと機能性を融合するマムートらしいプロダクトです。ご自宅での洗濯が可能で、水濡れに強い。そして環境に優しい。ロープを原材料として使用しているのでマムートらしさを感じられる1着です」と話します。

氷点下でも保温性と快適さを確保する断熱ジャケットである「クラッグ インサレーション フーデッド ジャケット」ですが、実は中わただけでなく耐風性や撥水性を備える表側の素材にもリサイクル素材が使われていて、100%リサイクル素材で作られたウエアなんです。

>> マムート

 

■中も外も独自素材のモンベルを代表する化繊ウエア

モンベル
「サーマラップ パーカ」(2万1450円)

コスパ=コストとパフォーマンスという意味で考えると外せないのがモンベル。高い開発力を誇り、化繊中わたウエア「サーマラップ パーカ」も独自開発の素材をこれでもかと投入した1着になります。

中わた材として使われているのが「エクセロフト」。適温を保持する嵩高性、快適さを保つ透湿性に加えて、耐久性や軽さ、コンパクトさを実現した、モンベルを代表する独自素材になります。

「サーマラップ」シリーズはエクセロフトをたっぷり封入し、さらに表地にはストレッチ性と透湿性を兼ね備えた独自のシェル素材「バリスティック エアライト」を使用したモンベル化繊ウエアのフラッグシップシリーズです。

▲リバーシブル仕様になっている

モンベルの長井さんが「ダウンに比べ水に濡れても保温性を維持できるため、手入れがしやすいことや、雨や雪、湿気や汗蒸れで濡れる可能性があるシーンにおいてはより適しています」と話すように、アウターとしてだけでなく厳冬期にはミッドレイヤーとしても活躍してくれますよ。

>> モンベル

 

■ユニクロの冬の定番になる予感

ユニクロ
「パフテックジャケットノンキルト」(6990円)

ダウンではなくもこもこウエアで多くの人がまず思い浮かべるのが、ユニクロのパフテックではないでしょうか。今や売り場でも大きな存在となっているパフテックシリーズ。ダウンと比べても暖かさは遜色ありません。

もちろん中わた素材は「パフテック」。ユニクロの担当者が「極細の中空繊維を使い、空気をため込むことで、ウルトラライトダウンジャケットと同等の暖かさを実現しています。手洗いが可能なことに加えて、ダウンよりも湿気に強く、高湿度の環境下でも暖かさを維持できます」と話すように、ダウンにはない利点は多いようです。

このノンキルトは、パフテックらしい幾何学なデザインとシンプルなシルエットで、羽織ものとして使いやすい仕上がり。小雨程度であれば弾く撥水加工に加え、2枚の生地を織り合わせる特殊素材は針穴がないため、雨や風が入りにくい構造になっています。

これまで、ユニクロの冬の定番といえばウルトラライトダウンシリーズでしたが、手入れのしやすさや湿気に強い点などからも、今後はこのパフテックが定番になりそうな予感。ジャケット以外にもパーカーやベスト、コートなどラインナップは豊富にそろっているので、1着は持っておいて損はないかも。

>> ユニクロ

*  *  *

ダウンより水に強く、ダウンと変わらない軽さで、ダウンより手入れがしやすい。そして最新モデルは暖かさも遜色ない。天然素材のダウンウエアと比べると、進化の余地はまだまだあり、さらにリサイクル素材を活用すれば環境にも配慮したプロダクトになれる。袖を通した瞬間に暖かさを感じるダウンは魅力的ですが、日本のような湿度の高い地域でも保温性を維持できる中わたウエアにもぜひ注目を。

>> やっぱり“ダウン”が好き!

<文/円道秀和(GoodsPress Web)、写真/湯浅立志(Y2)>

 

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