節電性能にも優れた「冷蔵庫」がズラリ【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

セカンド冷蔵庫・冷凍庫がコロナ禍以降に売れたように、食材の保存や調理スタイルは近年大きく変化。メインとなる冷蔵庫も大容量化や冷凍機能の進化した製品が続々と登場している。

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【生活家電部門】
冷蔵庫

ライフスタイルの変化や物価高騰により、食品のまとめ買いや作り置きが増加し、大容量に対するニーズが高まっている。しかし、設置スペースには制限がある家庭も多いため、外寸サイズを変えない大容量化が、近年のトレンドだ。

「キッチンに出っ張らないもの、壁際ギリギリに設置できるものなど、設置性にこだわったモデルが多く登場。今まで置けなかった容量モデルが置けるかもしれません」(田中真紀子さん)

また、外見は同じように見える冷蔵庫だが、冷凍食材から野菜、調理済みの料理まで、食品の鮮度を保つ機能や、細かい使い勝手には、メーカーごとの個性が表れている。

「冷蔵庫もライフスタイルや使い方に合わせて選べる幅が広がってきました。野菜をたくさん保存したい人向けの新鮮キープ機能、まとめ買いに便利な冷凍室大容量モデルなど、多彩な機能やデザインから自分に合った製品を選べるようになっています」(石井和美さん)

以上のポイントを踏まえて、識者たちが大賞に選んだ製品が、パナソニックの「NR-F55HY2」。マンションのキッチンスペースにも収まりやすい65cm幅で551Lの大容量を確保したことと、冷凍・冷蔵ともに使いやすい点が評価された。

<選者の皆さん>

家電プロレビュアー
石井和美さん
さまざまな媒体に白物家電を中心とした製品レビューを寄稿するプロレビュアー。大型家電のレビューもするため、一戸建ての「家電ラボ」まで設立。日々、家電のテストを行っている。

 

ライター・コラムニスト
小口 覺さん
非日常に近い家電も探求。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名(日経2016年上期ヒット商品番付に選定)。新著に「ちょいバカ戦略ー意識低い系マーケティングのすすめー」(新潮新書)など。

 

デジタル・家電ライター
コヤマタカヒロさん
調理家電やデジタルガジェットのほか、生活家電、季節家電にも精通するなど、広い守備範囲を持つ。家電のテスト&撮影のためのスタジオ「コヤマキッチン」や「家電総合研究所」を運営する。

 

家電ライター
田中真紀子さん
家電に関する記事の執筆や監修を年間300本以上こなすほか、TVやラジオへの出演、セミナー講師など幅広く活躍する家電専門家。製品を実際に使い、魅力や取り入れ方を発信する。

 

家電専門YouTuber
シャチパンさん
大手メーカーに15年以上勤務する現役エンジニア。専門知識と実務経験を活かしチャンネルを通じて幅広い世代に家電の魅力を伝える。「楽しく、わかりやすく、役立つ」をモットーに活動中。趣味はゲームと釣り。

 

「GoodsPress」編集長
中山剛介
家電、ガジェット、生活用品、あらゆる最新モノとそこに込められた技術が好きです。この1年、実際に見て、触って、試したモノを厳選して審査しましたが、本当に悩みました…。

 

【大賞】

■高性能&スペパを実現したハイパフォーマンス冷蔵庫

パナソニック
「NR-F55HY2」(27万7200円)

コンプレッサーを上部ハイパフォーマンスに配置するトップユニット方式により奥行きを確保。急速冷凍・急速冷却できる「クーリングアシストルーム」や、冷蔵庫「パーシャル/チルド切替室」も便利(コヤマさん)

設置しやすさもさることながら、奥まで手が届きやすい薄さ、全開できる引き出し、整理しやすい冷凍室など、冷蔵庫へのプチ不満を丁寧に解消してくれているところはさすがです(田中さん)

これまで悩まされていた冷凍食品の霜付きが驚くほど少ない! これで安心して買い置きができます(読者投票 P.N.日本代表さん)

マンションなどのキッチンスペースにも置けるコンパクトな設置面積(幅65cm、奥行き69.9cm)ながら、551Lの大容量を実現。従来モデルとほぼ同じサイズで約26L容量アップしている。

▲冷凍室上段は「霜つき抑制冷凍」に対応。上段ケースは高さ約12cmの深型で、食品を縦置きで収納できる

▲冷蔵室のパーシャル室は、冷凍された食材をおいしく切りやすい微凍結状態にする「半解凍モード」に設定可能

【次ページ】まとめ買いに嬉しい大容量タイプ、注目の1台は!?

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