“自己流洗車”はもう卒業。想像以上に愛車が輝くプロの技を伝授!【ボディ洗車編】

 

■手間と仕上がりとのバランスが取れた洗車方法

今回の実験に使ったのは、屋根なし駐車場で汚れが熟成された編集長のゴルフ2。写真ではキレイに見えますが、実車は過去イチ級の汚れっぷりです。しかも自分で洗車したことはなく、やり方はさっぱり。グッズもたくさんありすぎて、どう選んでいいのやら…。

佐藤貴之さん(以下、佐藤さん):ひと口に洗車と言っても、その方法はカーライフによって千差万別。通勤で毎日乗る方もいれば、月に一度の行楽でしか乗らない方も。また屋根付き駐車場か、屋外かでも汚れ方も違うため、洗車に正解はありません。

Before:この汚れが…

After:ここまでピカピカ!

▲洗車マスターの力を借りてボディ、ホイール、ウインドウガラス、インテリアをクリーンアップ。約2時間でここまでピカピカに仕上がって気持ちいい!

──洗車って、まず何から手をつけたらいいのですか?

佐藤さん:楽をしたいのか、美しさを追求するのか、自分の目指す洗車スタイルの見極めが重要です。そこで今回は、手間と仕上がりのバランスが取れた、ベーシックな洗車法をお教えしたいと思います。

■STEP1:流水で砂ぼこりを洗い流す

佐藤さん:最初に、ボディに付着した小さな砂やほこりを流水で洗います。水はルーフなど高い位置から、ドア、フェンダーと、下へ下へと流すことで、効率よく砂やほこりを流すことができます。

──スポンジや洗剤は使わないんですか?

佐藤さん:砂ぼこりが残った状態でボディに触れると、紙ヤスリで擦ったようにキズがついて大変なことになります。極力塗装に負担を掛けないのが洗車の基本です。

■STEP2:スポンジを水で濡らす

佐藤さん:繊細なクルマの塗装にキズをつけないため、シャンプーに使うスポンジ類は柔らかいほどいいです。オススメのスポンジは、ソーアップ「吸着洗浄モップ」(参考価格:1318円)。リエステル製のフワフワ極細繊維と独自のヘッド形状で、力を入れずに滑るようにボディを洗えます。キャリアが付いているので、ルーフの上も洗いやすい柄を組み合わせたモップタイプです。

佐藤さん:まずはカーシャンプーがよく泡立つよう、スポンジにたっぷりと水を含ませます。

佐藤さん:ボディ以外の細かな部分を洗うブラシも多種発売されています。このクルマのフロントグリルのような、細いルーバーを洗うなら、アイオン「uniQ スキマ吸水スポンジ」(参考価格:1098円)のようなブラシがあると隅々まで気持ちよく汚れが落とせます。これは吸水力の高いプラセーヌ素材で、白シミや黒スジの原因になる水分や汚れを確実に吸い取るブラシです。

■STEP3:カーシャンプーで優しく洗う


佐藤さん:今回用意したカーシャンプーは、スポンジに直接泡を作ることができるスプレータイプです。最近のイチ押しが、こちらペルシード「ムースピュアシャンプー」(参考価格:1868円)。スプレーするだけでモコモコの泡が立ち、バケツを使わず洗車できるムースタイプ。塗装色を問わず、コーティングしてあるクルマにも使用可能。普通車なら約20回洗えます。

──スプレータイプのメリットってなんでしょう?

佐藤さん:一般的なカーシャンプーは、バケツの中で水と混ぜて作った泡をスポンジに取って使います。スプレータイプなら、そのバケツが必要ないというわけです。

──なるほど、洗車にバケツがいらないなんて画期的ですね!

佐藤さん:使い方は簡単で、容器をよく振ってからスポンジにプッシュするだけでOKです。

佐藤さん:シャンプーも水洗いと同様に、クルマの高い位置からスタートします。スポンジで直接ボディをこするのではなく、ボディとスポンジの間に挟んだ泡の層を意識して、優しく伸ばして汚れを包むイメージです。

──泡にコシがあって、ボディとブラシで挟むイメージがしやすいですね」

佐藤さん:カーシャンプーは洗う時の泡立ちと、すすぐ時の泡切れという、相反する要素で成り立っています。製品によってその傾向が異なるので、例えば水の出る時間が限られているコイン洗車場などでは泡切れの良いシャンプーを選ぶなど、ご自身のスタイルにあったものを選んでください。

定番のカーシャンプーはこちら。ソナックス「グロスシャンプー」(写真左、参考価格:1098円)、シュアラスター「カーシャンプー1000」(写真右、参考価格:713円)。どちらも、カーシャンプーに迷ったときに選んで間違いのない定番。クリーミーな泡による高い洗浄力と泡切れの良さで使いやすい。

【次ページ】シャンプーを流し拭き取る

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